ネパールについて

 ネパールは、北海道の約1.8倍の国土に約2000万人が住む国です。ネパールというヒマラヤが思い浮かびますが、実際は南北わずか150kmの間に8000m級のヒマラヤの峰々から、トラやゾウの住む海抜70mのジャングルまである変化に富んだ地形です。

 そこに住む人々も、チベット・ビルマ語系民族の、日本人に近い顔立ちの人々から、インド・ヨーロッパ語系の彫りの深い顔立ちの人々までと様々です。そしてこの人々は、各々のグループごとに異なった信仰や生活習慣の特徴を持っています。宗教は、国全体では、ヒンドゥー教、チベット仏教、仏教が混在しています。

 労働人口の約8割は農業に従事していますが、その生産は天候や地形に大きく左右され、増え続ける人口に対応できずにいます。地方でくらしていけない貧しい人々は、何とか仕事を得ようと首都であるカトマンズへ流入してきますが、都会でも仕事につける機会はあまりありません。そのため、ストリートチルドレンや外国へ売られて売春させられる少女たちも増えてきており、大きな問題となっています。こうした貧困問題を解決していくために、雇用の機会を創出していくことが求められています。

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