Japan Today
フェアトレードビジネスセミナー
〜食品業界における企業とNGOのコラボレーション〜

ジェトロ若手職員有志による
フェアトレードビジネス研究会主催

 2003年11月4日、午後5時から、東京都港区虎ノ門にあるジェトロ会議室で,フェアトレード・ビジネスセミナーが開かれました。主催は日本貿易振興機構(ジェトロ)の若手職員有志によるフェアトレードビジネス研究会です。経済産業省所管独立行政法人であるジェトロの若手職員が、フェアトレードに如何に関わり、応援していけるかを自主的な活動として研究した成果であり、フェアトレードがビジネスとして社会的に認知される可能性を一般企業に示しそうとしました。
 
初めに、研究会のメンバーでもある職員の中澤桃子さんより「フェアトレードとは?」と題してフェアトレードの説明がありました。続いて、「コーヒーが結ぶ企業とNGOの商品展開」と題して、ピースウィンズ・ジャパンよりフェアトレードコーヒーを輸入している状況の説明があり、そのコーヒーを自動販売機で取扱うという展開をしているイオングループ、チェルト株式会社からも経緯説明が加えられました。
 
次に、「ネパール発カレースパイス商品展開」と題して、ネパリ・バザーロ代表、土屋春代から、フェアトレードの売上げの伸びと社会的ニーズ、また、スパイスを例に、現地で働く生産者の様子とその効果などを図とビデオを使い紹介しました。社会貢献度については、各国の輸入、輸出額指数を示すとともに、ネパリ・バザーロの主な対象国であるネパールに言及し、日本への輸出額の5%をフェアトレード団体ネパリ・バザーロが担っていることを述べ、フェアトレードの大切さをアピールしました。
 参加者からは、「参加して良かった」「現地の様子を知り、大変参考になった」「生産者、流通、消費者それぞれの顔が見える関係を大切にしたい」「社会貢献とビジネスとのバランスを取るという、大切で難しい事業」「支援が甘えに変わらないようにするのは大変」など反響が多くありました。その後、懇親会も開かれ、大いに盛り上がりました。


School Today

専修大学室井ゼミの活動から
フェアトレードを学園祭で紹介

 発展途上国の経済や社会状況、文化、歴史等を扱う室井ゼミでは、先進国とのつながりや貿易のあり方を議論する際に、フェアトレードの例が出たこともあって、興味のあるゼミ生達でフェアトレード商品の共同購入をしています。
 「今年5月のフェアトレードディで、ネパリ・バザーロのワークショップに参加し、ネパリの活動に共感しました。特に、フェアトレード活動を運営するに当たって、一つの国に焦点を絞っている点が、とても新鮮でした。発送のお手伝いに行った時に、商品の背景・アイデアについてのお話を色々と伺い、さらに興味が湧きました。一つ一つの商品に物語があるのだなと、感動しました!ぜひ、多くの人にネパールの素敵な商品を紹介したいと思い、学園祭で委託販売させていただきました。」と熱く語る飯沼美和さんでした。

神奈川総合高等学校の文化祭で
フェアトレードを紹介

 昨年の10月12-13日、第9回翔鴎祭(ショウオウサイ)で、ワンコインコンサートの委員による活動紹介とフェアトレード商品の販売が行われました。普段は参加の少ない男子学生が興味深く質問や話をしていたのが印象的でした。10月25-26日には、English Day Camp、2月8日には、遠隔の生産者への3年目となる支援のため、チャリティーコンサートも開かれました。英語教育、国際理解教育とフェアトレードが結びつき、現地の具体的支援に繋がっています。この模様は、昨年9月28日のPeace as a Global LanguageU国際大会でも紹介されました。


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