フェアトレードのお店紹介 みちのく編

本州最北の町で温もりいっぱいの商品がお待ちしています!
さくらんぼ

代表:泉田美穂さん
〒030-0945 青森市桜1-3-13
Tel 017-744-0609 Fax 017-744-0617

 青森市で一番早く咲くキレイな桜並木に面して「さくらんぼ」はあります。泉田美穂さんは父親が経営していた店の一角にフェアトレード商品を置いていましたが、知り合いの紹介で安く借りられる店があり、思い切ってフェアトレードの店を2001年4月にオープンしました。心がけていることは、人と人との出会いを大切にすること、情報発信の場になることです。そのために時々イベントや講習会を開催しますが、集まった客同士が仲良くなったり情報交換したりという繋がりができていくのがとても嬉しく、それが泉田さんの元気の素にもなっています。「さくらんぼ」は今後も地域に密着した店であり続け、転勤族の多いこの地域で、青森に来て良かったと思ってもらえるように、フェアトレードの情報はもちろん、地元の情報なども発信していくことを目指しています。地道にこつこつとフェアトレードに共感してくれる人を増やしている泉田さんは、「私にとって、ネパリ・バザーロはフェアトレードの真髄です。小さな生産者や小売店を大切にしてくれていると感じます。商品にも愛情や丁寧さを感じます」と言って応援してくださいます。


うれしいきもち 楽しいくらし
エコロジー&フェアトレード おいものせなか

代表:新田文子さん
〒025-0062 花巻市上小舟渡166番地2
Tel&Fax 0198-22-7291

 東北地域のフェアトレードショップの草分けともいえる「おいものせなか」を、新田さんが花巻の地に開いたのは10年前のこと。OLを辞めて、カルカッタのマザーテレサの施設で過ごしたり、第三世界のことを学んだりするなかで価値観が変わり、地に足のついた生活を思考するようになりました。国内の有機農業や原発問題に関心を持ち、各地を旅する途中、今のパートナーと出会い、意気投合して花巻での生活が始まりました。
当初はエコロジーショップでしたが、開店1年後、少しずつフェアトレード商品も置くようになりました。その頃の花巻はエコロジーや市民運動への理解が少なく、周りの人にも反対されたそうですが、イベントの開催を重ねるうちにマスコミにも取り上げられ、少しずつ訪れる人が増え、潜在的な客層の手応えが感じられるようになってきました。いろいろなフェアトレード団体から情報を集め、素晴らしい手作り商品の背景や作り手のことを思いを込めて説明しています。「〜してあげる」というのではない対等な関係を目指す新田さんにとって、フェアトレードは心から納得できる方法です。素晴らしい手作り商品の背景や作り手のことを、思いを込めて自分の言葉で説明できるように、フェアトレード団体から情報を集めることにも熱心です。ネパリのセミナーに何度も参加し、また店でもその生産者を紹介するイベントを何度も開催しています。ネパリとおいものせなかは、活動場所が離れていても、長年共に頑張ってきた者同士の結束を感じます。
今回ネパリのスタッフがうかがった時は、ちょうど秋のイベントの開催日でした。秋晴れのお日様の下で、リースのワークショップやネパールメニューを楽しめるカフェ、お話会などが賑やかに行なわれていました。「おいものせなか」は、これからも様々な情報を発信し、地域の人々をつないでいくことでしょう。


人と人をつなぐ
ちいさな野菜畑

代表:小島(おじま)進さん
〒020-0011 盛岡市三ツ割鉢の皮36-23
Tel&Fax 019-661-7170

 商社マン、産廃業者、営業マンなど様々な職業を経験した後に出会った農業。自分で作ったものを自分で売りたい、とテントハウスで農産物を売り始めました。昨年4月には生産農家やお客様の協力を得て木の店を新築し、移転しました。
 レジのうしろに掲げられた言葉は「身土不二(しんどふじ)」。体と風土は二つに分けられない一体のもの、地域に根ざし、助け合おうという精神が店の隅々に込められています。建物、内装に木をふんだんに使っているのは、木を使っていくことで林業を活性化しようという想いです。「こびるコーナー」では、囲炉裏を囲んで手打ちそばやうどんなどを召し上がれますが、これも出会いの場の提供です。毎朝早くから農家を訪ね、新鮮な野菜を仕入れると共に、じかに言葉を交わし、悩み事まで語り合うこともあるそうです。並べられた野菜の1つ1つから生産農家の思いが伝わってきて、小島さんの店は、生産農家と消費者をつなぐ「接着剤」です。市民活動の会合に出席して、農業と市民活動をつなぐ役割も果たしています。「人間は食べないと生きていけないのに農業が軽んじられている、経済としてではなく暮らしのベースとして農業を考えるべきだ」と語る小島さん。
 ネパリの商品を置き始めたのも、ネパールのためというよりも、フェアトレードを広めようと奮闘している新田さん(おいものせなか)や阿部さんを応援しようという発想からでした。商品が良いので徐々にアイテムを増やしてくださるとか・・・。
 途切れることなくレジに人が並ぶ繁盛ぶりですが、これ以上大きくしたり、2号店を出すつもりはありません。生産者や消費者の顔が見えなくなるからです。家族とお手伝いが1人くらいで出来る規模で続けていきたいと思っています。


カレーは哲学
サザンパレスフォルテ

〒020-0822 盛岡市茶畑1-20-23
Tel 019-653-5222 Fax 019-653-5225

 岩手互助会の結婚式場「サザンパレスフォルテ」には、通りに面して近所の人が気軽に立ち寄れるレストランがあります。そのランチメニューにネパールカレーが登場しました!調理部長の佐藤弘直さんにお話を伺いました。「これまでのカレーは大手メーカーのスパイスを使っていましたが、より良いスパイスを探していました。ネパリのスパイスを紹介され、そのフレッシュさ、口当たりの良さ、溶けやすさに大満足。フェアトレードの主旨にも共感し、さっそくメニューに加えました。隠し味や鶏肉の下ごしらえにオリジナリティを盛り込んだ『ヒマラヤカレー』は登場早々から評判がよく、すでに固定客もついてきました。」佐藤さんのなによりのお気に入りは、スプーンを口元に運んだ時に広がる香りの良さ。辛さだけではない香りの良さは、高品質の証です。10月25日のネパール料理教室にも参加した佐藤さんは、スパイスの生産者の紹介ビデオを見て「そこまで丁寧に作っているのか」と感心すると共に、あえて合理化に走らない手作業の価値に共感しました。アチャール(ネパールの漬け物)やマサラティーのレシピも参考にしてさらにメニューや盛りつけを研究し、少しずつ広げていきたい、と思っています。食べさせていただいたヒマラヤカレーは、スパイスの香り、唐辛子の刺激、リンゴと蜂蜜の甘味が溶け合って、まさに絶品!!プロの料理人としての、佐藤さんの誇りと誠意が伝わる、毎日食べたい美味しさでした。


作る喜び 使う喜び 伝える喜び
ふれあいショップ 風の又三郎

店長 千葉洋子さん
〒020-0117 盛岡市緑ヶ丘3-1-1
Tel 019-662-6699

 「風の又三郎」は、地域の作業所、養護学校、福祉施設で作っている作品を販売する福祉ショップです。学校教諭だった夫が関わっていた障害のある方たちを、定年後も支援していきたいとパートナーである洋子さんが始めました。洋子さんのほかにボランティ2名で運営し、県内約30ケ所の福祉施設で作られた作品が置かれています。他にも、近隣の方の手作り品の販売も行っています。趣味の作品が売れることが収入の機会になれば、と思いますし、そうした出品が店の応援にもなっています。ネパリの商品も、お金の援助ではなく、雇用を支援するという主旨に共感し、置いて下さっています。


家庭的な、くつろぎの食空間
CAFE HARADA

代表:原田 浩さん
〒020-0866 盛岡市本宮字稲荷31-1
Tel:019-636-3361

 CAFE HARADAは、新興住宅地の中の1軒です。オーナーの原田さんは、脱サラをして、生涯現役で働ける場として喫茶店をやろうと料理を勉強しました。街から喫茶店が姿を消し、外で気軽に食事をしたい時に寄りたい店が案外少ないものです。原田さんは、安くて気軽に立ち寄れ、ゆっくりくつろげる店を目指しています。昼は甘い物、夜はお酒も楽しめます。自然食も無理のない範囲で心掛けています。ネパリのフェアトレードは新田さん(おいものせなか)の紹介で知りました。店の一角に置いてみると、喫茶のみの時より評判も良いようです。
 長居を嫌がる店が多い中、原田さんの発想はその逆です。親しい友人をもてなすつもりで、心を込めて料理を作っています。目先の利益を追い求めても「スクラップ&ビルド」の世界は限界にきています。若い頃から常識的生き方から外れたところにいたので、自分にとっては今の暮らしが普通の道。近隣はこれから家が増えていきますが、それまでに料理の腕を磨いておきます、と語る原田さんでした。


開かれた社交場
スマイル

代表 小田島佳子さん
〒020-0066 盛岡市上田4-19-1
Tel&Fax 019-652-5543

 NPO「すまいる」は、障害児のために始めた活動の拠点です。誰もが集えるコミュニティホールを作りたいと思っていたところに、この喫茶店の話が舞い込みました。喫茶店はコミュニティホールの一角に必ず設けたいと思っていたので、実験的意味合いも込めて、喫茶店運営から始めることにしました。隔週で「スマイルニュース」を発行し、パソコン教室やコーラスなども行ないます。店内は落ち着ける雰囲気で、固定客もついてきました。
 ネパリの商品は阿部さんの紹介で置くようになりました。フェアトレードは以前から知っていましたし、外に目を向けて支えあっていこうという考え方が店のコンセプトにも合っていると思ったそうです。障害のことを理解してもらうには時間がかかるかもしれないけれど、ご縁を大切にし、できることから始めていくことで、少しずつ仲間を増やしていこうと語る小田島さんでした。


戻り