natural incense


ネパールのYoung Wow Craftという工房から、化学物質を一切使用していない、100%天然成分のお香が届きました。Young Wow Craftは、糸紡ぎと織りをメインにしている小さな工房ですが、その仕事が軌道に乗るまで、と思って始めた仕事がお香作りです。ネパールでは、あらゆる場面でお香を焚きます。今でも村の女性達は、自分の好きな香料を混ぜ、お香を手作りしています。村で育った代表のウシャさんが、ここで働く女性達に教えながら、一緒にお香を作っています。
サンダルウッドは、香りの良さを追求するため、粉ではなく、高級な原木を買ってから、それを粉にしています。また、トゥルシーは、葉を乾燥させて粉にしています。その後、それぞれに、松脂の粉、ゴムの木の粉、樟脳(*)とお湯を適量加えます。それらを手でよく練った後、斜めに置いた小さな木の台の上で、転がすようにして竹の棒にすばやく練りつけていきます。見ていると簡単そうなので私も挑戦してみましたが、やってみると難しく、なかなか思うようにきれいな形になりません。それでも、夢中になって作ってしまいました。
この工房では、代表のウシャさんと、6人の女性が働いています。ウシャさんは、仕事だけではなく、簡単なパソコンの操作から、ネパールの漬物、アチャールの作り方まで、自分の知っていることは全て教え、彼女達が将来自立できるよう、常に親身になって考えています。働く女性達も、それに応えてどんどん吸収し、生き生きとしています。
神秘的で甘い香りが漂うサンダルウッドと、穏やかでやさしい香りのトゥルシー。ネパールから届いた、ナチュラルで豊かな香りをお楽しみください。(文:高橋 百合香)

(*)樟脳・・・クスノキの幹、根、葉より作られたもの。防虫剤、防臭剤、無煙火薬などに使用されている。

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