北海道ツアーで訪れたフェアトレードのお店



日々の暮らしの中に手仕事のぬくもりを はこだて工芸舎

代表:堂前守人
〒040-0043
北海道函館市宝来町7-3
Tel&Fax:0138-22-7706

手仕事のぬくもりあふれるお店「はこだて工芸舎」は、函館山のロープウェーの近くにあります。外から見える窓辺のギャラリーに誘われ、店に入ると、吹き抜けにした2階のある、開放的で心地のよい空間が広がります。函館を中心に、南北海道や青森在住の工芸家20数名により企画運営している共同店舗、ギャラリーで、それぞれの工芸家の、心がこもった手作りの器、染織、アクセサリーなどの手工芸品を始め、着心地のよいフェアトレードの洋服、エコロジー雑貨、オーガニックの食品などが充実しています。一つ一つ大切に、想いをこめて紹介されているディスプレイからは、どこの国で作られたものなのか、どんな人が作ったのか、そのストーリーやメッセージが伝わってきて、思わず手にとり、想いをはせてしまいます。2週間に1度の企画展や、陶芸、押し花、フラワーアレンジメントなどのクラフト教室も開催しています。
 「日々の暮らしの中に、地域で作られる潤いとぬくもりあふれる手仕事の工芸を楽しんでいただけたら」という想いでお店を始めて8年。フェアトレード商品を扱い始めたのは、代表の堂前さんがニュージーランドで陶芸の勉強をしていた時に、第三世界の国々で作られたものが地域のお店で身近に紹介されているのを知り、ぜひ函館でも、と思ったのがきっかけです。ご自分でも作品を作り、展示販売しているスタッフの皆さん一人ひとりが、それぞれのものに愛着や思い入れを持ち、詳しく説明をしてくださり、作った人の手から使う人まで、その想いやもの語りを大切に届けてくれるお店「はこだて工芸舎」。作り手の想いが伝わるぬくもりあふれるお店に、ぜひ立ち寄ってみませんか。


ポップでやわらかい空間 ゲンチョス

代表:山本ゲンチョ
〒040-0054
北海道函館市元町22-9
Tel:0138-57-9192 / 090-6873-4872

市電が走り、洋館や教会が独特の雰囲気をかもしだす函館の街。函館山のロープウェイ山麓駅へ向かう南部坂の途中にカフェバー「ゲンチョス」はあります。内装も家具も店長のゲンチョさんこと山本元張さんによる手作りのお店です。古い家屋を改造した木の温もりのある店内には、色鮮やかな絵画やオブジェが飾られています。ユニークな曲線の家具、カラフルなアート・・・今も日々手を加えられ変化し続ける、不思議な空間です。
 ゲンチョさんが函館にゲンチョ空間を作り始めたのは1992年のことです。自転車で沖縄を旅した時に温かく歓迎してくれた沖縄の人々、与那国で見かけた手作りの店に触発され、函館に戻ると手作りのバーを始めました。その後、知り合いからサーフショップの内装を依頼されたのをきっかけに、これまでに14店舗を任され、家具、照明、装飾、内外装、ペイント、左官、ドアにいたるまで、製作してきました。店主と一緒に店を創りあげたところは、完成の日には皆で涙を流しながら感激することもあるのだそうです。
 鍛冶町から元町にチャイ・ヤ・ゲンチョスを移転したのは2005年。昼は内装の仕事をし、夜になるとお店のマスターです。土日はランチタイムもオープンしています。
 パートナーの影響でフェアトレードに出会い、考え方に共鳴して、お店でフェアトレード商品を扱うようになりました。ネパリのマサラはその美味しさも気に入って、ベジタブルカレーをメニューに加えました。ネパリの紅茶クッキーも販売しています。
 笑顔の優しい、陽気なゲンチョさんのお店に、地元の方も、観光で函館を訪れる方も、ふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


環境有効雑貨店 これからや

店主:東由佳子 〒003-0803 
北海道札幌市白石区菊水3条1丁目6-12
Tel:011-812-4915 Fax:011-812-4377

 札幌で一番小さな商店街、菊水銀座商店街に、環境友好雑貨店「これからや」はあります。通りに面した大きな窓からは、店内に所狭しと並ぶ商品が垣間見え、興味をそそられます。何かがありそうな、そんなドキドキした気持ちになります。店に入ると、たくさんの種類の石鹸を始め、食品、衣料品、布巾、たわしにフェアトレード商品と、本当に幅広い品揃えです。ここにある商品は、1991年の開店以来、全て店主の東さんがこだわって集めた再生品や、環境に迷惑をかけない自然派雑貨です。商品を手に取ると、どこでどのように作られたのか、東さんが気さくに説明してくれます。商品の数だけ(それ以上に)、会話が生まれるお店です。
 「無理せず、のんびり、でもきちんと続けていくことが大切」と語る東さん。「フェアトレードの商品は、『おいしい』や『気持ちいい』と素直に感じる気持ちから一歩踏み込んで、どこでどのように作られたのかを考えると、とっても広がる世界。一つの商品が、自分の生活や文化を見直し、大事にするきっかけにもなります。そう思うと、フェアトレードの商品を作っている人、届けてくれる人、買ってくれる人、みんなに『ありがとう』という気持ちになります。フェアトレードは、たくさんの『ありがとう』が生まれる商品です」
 とても面倒見が良く、幅広い年代層の方々から「ゆかちゃん、ゆかちゃん」と呼ばれて親しまれている東さん。「ありがとう」という謙虚な気持ちが、人と人をつなぎ、ネットワークを広げ、新しいことを生み出す可能性を作り出しているのでしょう。


一緒に始めよう!エコロジー生活。 Earth Cover(アースカバー)

代表:千徳あす香 〒001-0024 
北海道札幌市北区北24条西6-2-2チサンビル1階
Tel&Fax:011-707-5622  

 環境に良いものを広めたい!と2003年8月にお店を始めた代表の千徳あす香さん。動物好きから環境問題にも興味を持ち、WWF(財団法人世界自然保護基金)のカタログでネパリ・バザーロ、フェアトレードと出会いました。雑貨好きでお店に入ってこられた方がオーガニック食品をおいしいと感じて買ってくださったり、何気なく手に取った雑貨がフェアトレード商品だったりと、少しずつですが自分がよいと思ったものを広めていきたいと考えています。今まで、環境のことや、ほかの国のことなんて考えたことのなかった方も、もちろん考えていた方も、人や動物、地球にも安心なエコロジー生活の第一歩をアースカバーから一緒に踏み出してほしいのです。お店を始めてNPO法人関係者の知り合いも増えるなど、広がりは多方面に及びます。
 大きな窓から、たっぷり日差しが入る白を基調とした店内では、フェアトレード雑貨や食品の他、石けん、化粧品も扱っています。お店の奥のスペースではビーズとヘンプを使ったアクセサリー作りや、みつろうキャンドル作りといったワークショップも開催しています。毎月発行のニュースレターも手作りであたたかい雰囲気です。将来的には野菜なども扱って、ここへ来れば生活に必要なものは何でも揃うようなお店とオーガニック食材を使ったレストランの経営も考えているそうです。外見はほんわかした千徳さんですが、イベント後の荷物をてきぱきと片付けていく姿とインタビューでのお話から内に秘めるパワーをひしひしと感じました。


雑貨・ひと・食のひろば みんたる

代表:和田美加代 〒001-0014 
北海道札幌市北区北14条西3-1-1
Tel&Fax:011-756-3600  

 「みんたる」の意味はアイヌ語で人々が交流する広場。代表の和田美加代さんが人の集まる場所があればいいなと思って始めたお店です。外装、内装ともに仲間が集まって作りあげた、木のぬくもりがほっとする空間です。時にはライブやワークショップもしています。トイレに行くまでの細長い廊下の空間もギャラリースペースになっています。ふら〜っと遊びに来て、自分の部屋みたいにくつろぐもよし、たまには友達と時間を忘れて話し込んだり、初めて会った隣の席の人と情報交換も出来て、新しい出会いもあったり、とお店の名前通りの空間です。
 今は知人のネパール人青年が作るカレーをメニューとして出しています。私たちが訪問した時にはマガール族の「大根と豚肉のカレー」をいただきました。大根のさっぱり感と、とろとろの豚肉がおいしいカレーでした。お店の外側にテラスを製作中で「北海道の短い夏をそこでビール片手に楽しんでいただけたら」と、和田さん。和歌山県出身で、東京で会社勤めをしていた時に転勤で来た北海道へそのまま住み着き10年。もともと雑貨が好きで、フェアトレードの事も札幌の「これからや」で商品を見て、知ってはいました。山が好きでネパールへ旅した時に、フェアトレード商品を扱う店を何軒か見て「あぁ、これだったんだ!」と、つながりました。今後の目標は2004年11月にオープンしたばかりのこの店を続けていき、たまたまご飯を食べに来られた方にもフェアトレードの雑貨に触れて、フェアトレードを知っていただく事だそうです。


地球とココロに気持ちいいモノ バリ・ハイ

代表:石田真知子 〒003-0024
北海道札幌市白石区本郷通り9丁目
南2-11(本郷通り商店街)
Tel&Fax:011-862-3717

 地下鉄東西線の南郷7丁目駅から、徒歩10分ほどの本郷通り商店街の中に「バリ・ハイ」はあります。店に入ると、心地よい香りと音楽に包まれます。フェアトレードの衣類や雑貨、オーガニック食品、自然化粧品、石鹸、ヒーリングミュージックのCDに、お香、キャンドル、フラワーエッセンスなどのアロマグッズがディスプレイされています。ナチュラルな素材をあしらい、落ち着き癒される空間に仕上げています。店の奥にはヒーリングスペースもあり、不定期でワークショップなどを行っています。お店を始めて9年目になります。ゆっくりゆっくりと、着実にお店を続けています。
 「お店を始める前から、自然食品のお店へ行ったり、自然素材のものにも興味がありました。地球とココロに気持ちいいものを選んでご紹介しています。つくる人、売る人、買う人、みんなが幸せになれるフェアトレードの商品も、たくさんの方に共感して買っていただけたらなと思っています」と和やかに語る、代表の石田真知子さん。笑顔でお話してくださる中に、強い意志を感じました。店内の充実したアロマグッズの中から、どれを選んだらよいか、どれが自分に合っているかなどお話しながら、お買い物できるのもここに来る楽しみの一つです。石田さんの優しい雰囲気が表れるような、ココロもカラダも癒される空間を、あなたもぜひ訪れてみませんか。


障害者地域生活支援センター 自然食品と手づくり品の店 ひだまり

店長:石澤利巳 〒063-0814 
北海道札幌市西区琴似4条4丁目
2-16パナハイツアーバンワダ101号
Tel:011-615-4131
Fax:011-615-4132

 札幌市内を走る東西線琴似駅を降りて徒歩約10分。ビルが途切れて前方に山並みが見えてきた頃、発寒川のすぐ手前に「ひだまり」はあります。その名の通り、大きな窓から陽が差し込む明るい店内には、日本各地の自然食品、地元の野菜やパン(薫り高くて美味!!)、そしてネパリ・バザーロなどのフェアトレード商品が並べられています。ここ「ひだまり」は「障がいがあるから地域に根ざしたい。障がいがあってもなくても安心して納得できるものを食べたい」という思いで、2002年9月にオープンし、障害のある5名のメンバーが働いています。福祉バザーでの出店、養護学校や発達医療センターへの出張販売、知り合いのお宅を回るルート販売もしています。運営するNPO法人札幌・障害者活動支援センターライフでは、データ入力、テープおこし、印刷を行う「ワープロフロア」や、製本作業や発送などを行う「おおぞら」も運営し、総勢42名が活動しています。
 自然食品店にフェアトレード商品を置くようになったのは2年前で、新しい店長になってからです。フェアトレードのカタログを見たくて店を訪ねてくれる人もいて、お客様の幅も広がりました。ネパリのカレーは、メンバーにも美味しいと好評です。商品のことをきちんと説明できるよう、フェアトレードの勉強もしています。チラシを配ったりして、もっともっとお客様を増やしたいと張り切っています。
 おいしいもの、楽しいものを探しに、ぜひお店を訪れてみてください。皆様を笑顔で迎えてくれることでしょう。


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