紅茶の意外な効用!!

近年話題にのぼるシックハウス症候群、つまり建材や家具から発生する化学物質ホルムアルデヒドが原因で頭痛などを起こし、過敏になる症状ですが、このホルムアルデヒドを減らす効果を持つものが意外にも身の回りにあります。なんと、使用済みの茶葉が有効というのです。合板の入った容器に乾燥した使用済みティーバッグを入れると29%ホルムアルデヒド濃度が減少することが、東京都消費生活総合センターの実験により判明しました。同センターでは、「ホルムアルデヒド試薬が入った容量約10リットルの密閉容器に乾燥した使用済みティーバッグを1袋入れたところ、24時間で99%ホルムアルデヒドを除去。実際の状況は、合板の場合には常にホルムアルデヒドが放出されているので合板の試験結果が現実に近い。煎茶でもコーヒーでも効果がある。これは、茶やコーヒーに含まれるポリフェノールとホルムアルデヒドが化学反応を起こすため吸着効果がでる。引出しや戸棚など閉じた空間で使用し、小まめに取り替えれば効果も高い。茶葉が湿っていると、板からの放出量が増え、逆効果になるので必ず乾燥させて使うこと」と話しています。詳細は、東京都消費生活総合センター技術支援課の商品テスト結果をご参照下さい。
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/s_test/s_test_top.html


おいしいコーヒーはグルミの村から

西ネパールの奥地にあるグルミとアルガカンチは、ネパールで初めてコーヒーの木が植えられたことで有名な所です。1944年のことです。首都カトマンズからはとても遠く、農民の努力にも拘わらず市場が広がらず困っていました。そこで、農民、そしてその協同組合の方々と話し合いをしながら、流通を作り、村に皮むき機を導入し、日本に市場を広げる努力をしてきました。約10年前の話し合いを始めた頃は、私達も金銭的な力が無く、窓ガラスが割れ、寒い風が吹き込む夜行バスに乗り、遠距離を移動したこともありました。その甲斐あって、有機証明取得のための技術トレーニングも済み、農民一人ひとりが力をつけています。その人々の力を使い、さらに、安全で新鮮なスパイスを市場につなげる努力が始まっています。応援してくれる日本の消費者がいる、それは、彼らのやる気と自信を生み出しています。

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