ヤングワオで働く女性達

ヤングワオでは一日に働く時間は
休憩を除いて6時間ですが
その人の家庭環境に合わせて働く時間帯を分けています。
ウシャさんは仕事が終わった後、パソコンの使い方や
アチャールという漬物の作り方なども教えています。
自分が教えられることは、何でも教えたい。
厳しい状況にある女性達の暮らしが
少しでも良くなることがウシャさんの変わらぬ願いです。

マンマヤ・マハラジャン さん

父、母、2人の弟の5人暮らし。スーパーバイザーとして、ウシャさんが不在の時は責任を負って仕事をしています。
「最初は紙から布を作ると仕事の説明を聞いても信じることができませんでした。自分の紡いだ糸が、初めて布になったのを見て、そしてそれが染められたのを見て、春代さんが服になったものを着てきたのを見て、その度に本当に驚いています。今ようやく実感することができました」

シタ・カナル さん

彼女の紡いだ糸が一番質が良いとウシャさんがほめる在宅ワーカーです。2男1女の子どもたちがいて、次男のスダサン君は重い障害があります。夫はビルの管理人として建物の掃除などをしながら、家族で管理人室に住んでいます。 「次男は8ヶ月の時に高熱を出して、重い病にかかり動けません。生活が苦しく、働きたくても子どもを置いて働きには出られません。障害のある子どもがいると雇ってももらえません。だから初めての仕事です。子どもの面倒を家の中で見ながらできるのでとても助かります。この仕事をする前は夫婦喧嘩をよくしていましたが、私が仕事をするようになってから、喧嘩はしなくなりました。その頃は、やはりお金がないことが一番大変でした」

ラダ・カデル さん

紙を糸に紡ぐ前に、はさみで切るのが仕事。夫と長男(2歳)との3人暮らしです。結婚して4年、夫は求職中。彼女の収入だけで生活をしています。反政府勢力マオイストの問題で、村から人が首都カトマンズにたくさん出てきているので、仕事を得るのが本当に難しい現状です。「私から紙を糸に紡いでいると聞いても、夫は『紙がどうやったら糸になるの?』と、実感がわかなかったようです。初めて服になったものを見て信じてくれました。私が遊びにでも行ってると思ってたのかしら?ちゃんと仕事してたのよ(笑)!でも、彼は料理も子どもの面倒も全部みてくれるので、とても助かります」

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