ミニ商品開発物語 不幸と闘う悪魔くん

 アローの故郷は、ネパールの首都カトマンズから東に向かってプロペラ機で約1時間、そこから3日間歩き続けてようやく辿り着く山の中。水に浸かった道を行き、丸太にしがみつきながら川を越え、岩にかじりつきながら前に進み、ようやく村に辿り着きます。さらに、そこから3日間かけてジャングルに入り、ヒルの襲撃と闘いながらアローを収穫します。そして村に持ち帰ったアローの繊維から、女性たちが糸を紡ぎます。
 フェアトレード団体サナ・ハスタカラでは、女性たちに編み物のトレーニングを行っていました。それを収入向上に結び付ける必要があり、責任者のチャンドラさんは、ネパリ・バザーロ代表の土屋春代に相談しました。そして悩んだ挙句、草木染めにしたアローの糸を使った「悪魔くん」が誕生しました。エベレストの麓から、多くの人の手を経てやってきた「悪魔くん」。ほのぼのとした表情で、いつもあなたを見守ってくれることでしょう。

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