ネパールのこぼれ話
ネパールってどんな国だろう。人々の生活や村の様子を楽しくレポートします。

今回は・・・ネパールのお酒トンバのこと。
文・写真 土屋裕美

ネパールにはトンバという雑穀で作られたお酒があります。ネパリ・バザーロの紅茶の生産地であるカンチャンジャンガ紅茶農園周辺や山がちの村々で飲まれています。発酵させたあわやひえにお湯を注いで5分待ってからストローで飲みます。味はヨーグルトのような酸味があります。現在ではアルミの容器とアルミのストローが多く使われていますが、昔ながらの茶屋では、木の容器に、細い竹をストローにして飲むことができます。ストローには、水分だけを通すように、フィルターの役目をするちょっとした工夫が下部に施されています。飲み終わるとさらにお湯を足して飲んでいきます。そうして、3度までお湯を注いで飲めるそうです。
 畑で取れたスパイスを干している傍らで、おばあさんがトンバを飲んでいるのを見ると、ゆったりとした時間の流れを感じます。アルコール度数は低くて飲みやすいのですが、山歩きで疲れた体には良く効きます!


雑穀で作られたお酒。
ストローで飲みます。
中身はこんな感じに
なっています。


農園へ帰る途中で
出会ったおばあさん。
ござの上で、トンバを
飲んでいるところでした。


収穫作業を
しているところ。
日差しが強く
重労働です。


トンバの原料になるひえの畑。



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