横浜国際フェスタ2006
会社組織として初のフェアトレード枠を適用


 2006年11月18日、19日に「横浜国際フェスタ2006」が開催され、ネパリ・バザーロ(以下ネパリ)も活動紹介や商品販売を行いました。
地元ということもあり、ネパリや直営店「ベルダ」をご存知の方も多く、また、一緒に活動をしてきた大口台小学校や県立神奈川総合高校もそれぞれ出展していて、交流が深まりました。
 横浜国際フェスタは、フェスタネットよこはま、(特活)横浜NGO連絡会、(財)横浜市国際交流協会などの複数団体で構成する横浜国際フェスタ2006組織委員会が主催しています。このイベントは1997年に横浜市国際交流協会主催で「横浜国際協力まつり」の名で始まり、その時からネパリも関わってきましたが、NGO・NPO中心の企画であったため、ネパリは有限会社名では参加できず、ボランティア部門「ベルダレルネーヨ」の名での参加でした。全国の公的機関主催のイベントは、同様の理由で有限会社や株式会社では出展できないところがほとんどというのが現状です。
 しかし、ネパリの一番の目的は、ネパールの人々の支援、不利な立場にある人々への支援です。そのためにフェアトレードという貿易を実践し、責任を持って、かつ、より多くの効果が得られる量を継続して扱っていけるよう、有限会社という形態で活動を続けてきました。また、応援してくださる方々にも「ネパリ・バザーロ」の名が浸透してきているのに、会社組織であるということだけで出展できないのはなぜでしょうか。
 ネパリはこれまで、こうした状況に問題提起をしてきましたが、2006年、地元横浜の国際フェスタでようやく解決の動きがありました。
 「横浜での国際協力のイベントに、ネパリ・バザーロがいないのは考えられません。2005年は組織委員会として初めての開催でしたので間に合いませんでしたが、2006年は早くからシステム作りに取り組みました。会社組織のフェアトレード団体を一般企業と区別するには誰もが納得するルール作りが必要になります。いくつもの団体に調査を行い、報告書を作って組織委員会にはかり、承認を得たことで、ネパリに参加してもらうことができるようになりました」(横浜国際フェスタ2006組織委員会委員、 (特活)横浜NGO連絡会理事長:小俣典之さん)社会起業家や、単なる利益追求だけではないビジネスがもっと増えることが待ち望まれる今、組織形態より内容をきちんとみて判断できる目を持つことが社会を変える力になります。イベント主催側が時間と手間をかけて、参加団体の中身をきちんと検証した横浜国際フェスタは高く評価されると思います。
 

ルール作りを通して
フェアトレードを導入した
小俣典之さん

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