アロークラブ

 アローは、ネパールに自生するイラクサの仲間の植物繊維です。うっかり触ると、あまりの痛さに泣きたくなってしまう困り者のイラク サですが、丁寧にほぐして繊維にすると、味のある素晴らしい織物ができあがります。綿やウールなどの原材料を買う現金を持たない村の 人たちにとって、自生している草から原料を調達できるのはとても重要なことです。エベレストのふもとサンクワサバという高地の村では 、アローの繊維を利用して商品化することで継続的な収入を図るプロジェクト「アロークラブ」を作りました。特に女性たちに対し支援を提 供し、女性たちは決定権や団結力を強め、社会での役割への自覚を強めています。
  また、素朴で落ち着きのある風合いは天然素材が見直されている海外でも人気が高まっています。アローの素材を生かした商品が今後も開発されていくことでしょう。

戻り