神奈川のお店紹介

ゆっくりと、楽しんで
グリーンバザール


店主の菅波慶子さん。
明るい人柄で、会話が弾みます。

店主:菅波慶子
〒232-0066
神奈川県横浜市南区六ッ川1-82-1
Tel&Fax:045-712-8076
Open:11:00〜19:00
定休:日曜(月・土曜不定休)

  京浜急行線弘明寺駅から平戸桜木道路に進むと、鮮やかな緑のテントが目に飛び込んできます。店内に一歩足を踏み入れると、壁や棚や天井まで、衣類や雑貨、食品等、フェアトレード商品が並び、あけびのリースや山野草がさりげなく飾られた、ぬくもりのある空間に包まれます。レジの奥では店主の菅波慶子さんが微笑んで迎えてくれます。
 菅波さんは以前、国際交流ショップ「まぁじょらむ」をワーカーズコレクティブという共同経営で運営していました。ネパリ・バザーロ(以下、ネパリ)とはその頃からのお付き合いです。約4年の活動の後、地域の中でフェアトレードのきっかけとなるお店を持とうと、地元弘明寺で「グリーンバザール」を開店しました。店名の緑は平和の象徴、みんなが幸せな世の中を、との願いが込められています。
 開店して8年、お店には常連の方からフェアトレードを知らずに買い物する若者など、幅広い年代のお客様が来られます。商品について語り合う中で、フェアトレードの世界を知り、生産者の背景を知り、お客様自身の生活が変わっていく様子に触れることで、菅波さん自身も新たな発見や喜びを感じるそうです。毎月第2金曜日の午後は、お店2階のスペースでお茶サロンを開催。日本の茶道のお手前をみんなで楽しみながら、交流の時間をもっています。不定期でお話会や作品展、布展なども開催しています。ネパリのイベントやツアーにも頻繁に参加してくださる菅波さん。ネパリ代表が、かつて口にした「より仕事を必要としている小さな生産者のためにフェアトレードはある」という言葉に共感され、共に歩もうと強く思ったそうです。
 菅波さんの夢は、地域ごとにフェアトレードショップができること。一人の生活が成り立つくらいの収入を得られる経営ができればよいと考えます。例えば、都会の街並みの中にお店があれば、現代の競争社会や消費社会に一石を投じる存在になるでしょう。
 「フェアトレードは、ゆっくり、小さく、続けてゆくこと。私のためにあるような言葉。山歩きと同じ。先頭や頂上を目指すのではなく、それぞれのペースで歩くことが大切」と笑う菅波さん。山小屋に辿り着いた時のようなほっとする空間で過ごしてみませんか。




街に溶け込む八百屋が目標
(有)晴耕舎 チャンプール


左から高岡章夫さん、
杉浦幹さん、高岡馨さん 

代表:高岡章夫
〒228-0811神奈川県相模原市東林間5-12-7
Tel:042-747-2858  Fax:042-746-9745
Open:11:00〜19:00
定休:日曜
qe7a-tkok@asahi-net.or.jp

 「チャンプール」は、小田急線東林間駅前商店街の一角にあります。店内から店先まで溢れんばかりに並ぶ野菜や加工食品たち。店での販売以外にも、県内各地域、遠くは小田原付近まで毎日宅配を行っています。
 学生時代から畑を耕し、生活に石けんを取り入れるなど反農薬に取り組んできた高岡章夫さんは、1986年に友人と東林間で八百屋「自給の邑」を開店、1993年より瀬谷にて杉浦幹さんらと八百屋「そうだわよ」、1997年に東林間に戻って「チャンプール」としてリニューアルオープン、昨年で20周年を迎えました。「自給の邑」を始めた当時4歳だった息子の高岡馨さんが、今はお店を手伝っています。
 神戸の震災時には、八百屋だからこそ野菜を届けよう、と「勇気野菜プロジェクト」を立ち上げ、八百屋でつながる仲間たちが全国各地から野菜を輸送、支援活動を行った経験もあります。
 「今でも明日戦争や災害が起きたら、駆けつける気持ちはある」と熱き心を持ち続けている杉浦さん。「そうだわよ」の時代にネパリのコーヒーに出会い、その美味しさに感激し、活動に共感し、自信を持ってお客さまに勧められると思ったそうです。
 ライフスタイルの変化で、郊外大型店やFAX、メール等、買い物の手段が機械化される時代だからこそ、商店街に息づく人々とのコミュニケーションを大切にしています。
「有機や無農薬という言葉や情報が氾濫している時代の中で、肩書きではなく、チャンプールのものはすべて美味しい!という信頼のおける食べ物を取り扱うことを目指したい」と高岡さん。
「農業、医療、教育、福祉・・・世の中の土壌が変わらないと様々な問題は解決されない。人と人とのつながりが大切」と杉浦さん。
 二人の根底に流れる、作る人への感動、商品への信頼、お客様を裏切らない熱き想いを、これからも八百屋という活動で食べ物を通して多くの方々に届けていくことでしょう。



楽しい食卓 心も身体も元気に
Nattue(ナッチュ)新百合ヶ丘店


写真右が、店長の武井浩さん。店内には、
ストーリーのある商品が数多く並んでいます。

店長:武井浩
〒215-0021
神奈川県川崎市麻生区上麻生1-6-3マプレ内
Tel:044-966-4813 Fax:044-966-4863
Open:10:00〜19:00 定休:5月連休、お盆、年末年始

 小田急線新百合ヶ丘駅が誕生して15年、ナッチュは13年になります。駅前のオフィス街を抜けた商店街に位置しながら、駐車場も完備している為、車で訪れるお客様にもご利用いただけます。店入り口の棚にはフェアトレード雑貨、各コーナーには選び抜かれた食品・日用品が手に取りやすいように陳列されています。
 食べ物を変えよう、生き方を変えよう、身体が、心が欲するものを取り入れよう、とマクロビオティック的考えで八王子から開始した株式会社イノチ。現在3店舗「イノチの糧屋」「Nattue新百合ヶ丘店」「なちゅらる風土POOPOO堀の内店」を展開し、3店共同で月刊情報誌「あら、そーなの伝言板」を2200部発行。お客様にセールや商品情報を伝えるだけでなく、作り手から売り手、買い手に伝えたいストーリーや、単に栄養面だけでなく食べものとして、身体に取り込んで欲しいと願う、「イノチ」の活動姿勢を伝えています。「うちは能書きの多いお店です。日々伝えたい情報や出来事や想いは溢れて記事には事欠かない」と笑う武井浩さん。30代から40代の子育て世代が客層の中心となる中、代々家庭で継承されてきた「台所大事」の生命の大切さを伝えていく役割を感じるそうです。
 ネパリとの出会いは古く、開店直後からです。ネパリスタッフが商品を車に積んで来て店頭販売を何回か行いました。「ヒマラヤンワールドコーヒー」がおいしいと好評で定番になりました。
 「以前からフェアトレードに関心があり取り扱いたいと思っていましたが、説明書だけでは分からない活動をスタッフから直接聞くことで理解が深まり、お客様に伝えることができました。そういう顔の見えるコミュニケーションを大切にするネパリの姿勢は今も変わらず信頼できます。カタログも回を重ねるごとに洗練されてきて、期待を裏切らない商品はお客様に自信をもっておすすめできます」
 例えば、ネパリのペッパーソルト。塩と胡椒のバランスが良く、シンプルだからこそ野菜スープの味を引き立てています。店内にある商品同士の魅力をつなげながら、分かりやすくお客様の声に応えていきます。ナッチュだからこそ出会う商品を、見つけにいらして下さい。



ココロ踊るエコロジーショップ
晴れ屋


店主の小泉壱徳さん。
熱心に話を聴きに来る
学生も増えているそうです。


店主:小泉壱徳
〒243-0018
神奈川県厚木市中町2-8-6 2F
Tel&Fax:046-295-1161
Open:11:30〜21:00 定休:年末年始、お盆
rainbow@earth-people.com
http://www.earth-people.com

 小田急線本厚木駅の商店街の2階にある「晴れ屋」は、大きな窓と木のぬくもりが心地よい、オーガニックカフェ&自然派雑貨・食材のお店です。石けん、化粧品、雑貨、食品など、地球と人に優しいオーガニック製品が並び、カフェでは自然のおいしさが伝わる食事やデザートが充実しています。
 店主の小泉壱徳さんは、十代の頃から古着の再利用に関心がありました。支援物資としてアジアや中東に寄付されたアメリカ製古着を、日本の業者が買い集めて日本に運び、高値で売買している一方で、日本国内の古着が再び着用されるのは、わずか0.05%。古繊維としてのリサイクル率も減少し、日本の古着の90%は焼却処分されているそうです。そうした大量生産・大量消費・大量廃棄の現状に疑問を感じ、ライフスタイルを問いかけようと、10年前にリサイクルの会社を立ち上げ、古着店を始めました。その後、「衣」だけでなく「食」を通したエコロジーにも取り組みたいと食品も取り扱う2店目を開店し、様々なイベントを開催してきました。ここ「晴れ屋」は2004年に開店した3店目です。それまで「バオバブ」というオーガニックショップ&カフェでしたが、店を閉めることになり、小泉さんに声がかかりました。食の提案をさらに深めたいと考えていた小泉さんは快諾し、「晴れ屋」として引き継いだのです。
 ネパリ・バザーロのことを知ったのも「バオバブ」を通してでした。ネパールを訪れたことのある小泉さんは、ネパリのコンセプトに共感し、食品や雑貨を販売しています。特に、スパイスはバランスが良くて使い易いと、カフェのベジタブルカレーにも活用しています。豆カレーや、椎茸ダシの根菜カレーは、動物性食品を一切使わない優しい味で、子どもにも人気です。「たくさんの商品が溢れる中で、何を選択するのか。フェアトレードは、中古衣料と同様に大量消費生活に疑問を投げかけるものです。日常の会話で普通に話題になるくらい、フェアトレードが一般的なものになるよう広める力になりたいと思います」と小泉さん。
 小さな子ども連れでも安心の「晴れ屋」。あなたの暮らしにぴったりの商品がきっとあるはずです。カフェで一休みして、ゆっくりとお過ごしください。



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