神奈川県のお店紹介

カタログ「ベルダ」のショールーム
ショップ「ベルダ」



代表:土屋春代
〒247-0007
神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
地球市民かながわプラザ2階
Tel:045-890-1447
Open:10:00〜18:00(平日)、〜17:00(土・日曜、祝日)
定休:月曜(祝日は営業)、年末年始
common@nbazaro.org
http://verda.bz

 ネパリ・バザーロ(以下ネパリ)の直営店「ベルダ」は、JR本郷台駅から徒歩1分ほどのところにある地球市民かながわプラザの2階にあります。プラザは、子どもの豊かな感性を育成し、国際理解を深めてもらうための県の施設です。エスペラント語で「緑」という意味の「ベルダ」は、平和、安全、環境などの幅広い意味もあり、作る人と買う人が、商品を通して世界とつながり、平和な社会が築かれることを願っています。
 店内には、約500種類の商品が溢れています。直営店ならではの品揃えです。カタログ掲載商品はもちろん、掲載外の商品や、他のフェアトレード団体の商品、石けんやオリーブオイルなどもあります。商品は作っている生産者の写真や物語と共に並べられ、どんな人がどのように作っているのか、スタッフが一つひとつ細かくご説明します。
 お客様の層は幅広く、沖縄から北海道まで、遠方から遥々来られる方もいらっしゃいます。カタログやホームページだけでなく、実際に商品を見たいというお客様、カタログの記事を読んで活動に共感し、直接話を聞きたいという方、学校の先生やフェアトレードを身近にしようと頑張っている学生、国際交流協会のスタッフの方々、おこづかいを握りしめてやって来る小学生、親子3世代でいらっしゃる方々、居心地がいい空間を気に入って来られる方など、毎日いろいろな方が来店されます。また、同施設内にある横浜市栄区民文化センターの催しや研修センターのセミナーなどに参加され、偶然立ち寄られる方もいます。1992年のオープン当初は、男性はほとんど来店されませんでしたが、最近は美味しい食品のファンになった方や、家族へのお土産を買う方など、少しずつですが時代の変化を感じます。
 衣類を試着され、あまりの心地良さにそのまま着て帰られる方も珍しくありません。「私には可愛すぎるかしら。サイズもどうかしら」と悩まれていたお客様は、試着をされたら、「あら、ぴったり。おばあちゃんになるまで着るわ!」と言ってとても喜ばれました。親子で来店され、いろいろな服を試着し、「一緒に着られるね」といって楽しまれるお客様も少なくありません。立体裁断のパターンから作られたネパリの衣類は、実際に着てみるとその着心地の良さ、やさしく身体に添った美しいシルエット、商品の品質の高さに納得して頂けます。
 館内では、自主イベントやワークショップ、料理教室なども定期的に開催しています。ぜひ一度、「ベルダ」で、商品を手にとってみて下さい。1994年9月にオープンした「アーシアンショップ柏店」は千代田線北柏駅からバスで10分の緑豊かなニュータウンの中にあります。生活クラブ生協も入っているウェルシティという複合施設の2階にあり、かわいい木彫りの動物たちが出迎えてくれます。奥に入るとアジアやアフリカの手織り布の服、革のバッグや財布、さらにヘナや石けん、お香など種類が豊富です。カレー、コーヒー、紅茶などの食料品も色々あって、とても充実しています。また、フェアトレードに関する行事にも積極的に参加しています。「この地域に根付いた人と人とのつながりや輪を大切に、一つひとつの商品を丁寧にお伝えしていきたい」と語る広報担当の愛敬節子さんです。



地域に根付き時代の波に乗って、15年目に。
株)ちえのわハウス


黄色い屋根が目印。左からスタッフの
鈴木美恵子さん、大曽根京子さん、和田美恵子さん

代表:神馬純江
〒256-0812
神奈川県小田原市国府津3-14-3和田ビル1F
Tel&Fax:0465-49-6045
Open:10:00〜18:00 
定休:日祝日、年末年始、お盆
http://homepage1.nifty.com/odawara/

 リサイクル、国際支援、図書館活動、安全な食品、地元の農林水産業支援、福祉、平和・・・様々な活動に取り組む17名の女性たちが集まって作ったお店が「ちえのわハウス」です。ボランティアでは限界があるので、ビジネスとして取り組もうと、あえて株式会社として70名の株主を得て、1993年に設立しました。そうはいっても、フェアトレードも、地産地消の言葉も、誰も言わなかった当時、しかもお店の経験のない女性たちがしようとすることを、理解し、納得してもらうまでには時間と努力も必要だったようです。今は、地元商店街の人たちから、「ちえのわさんは、いつも元気で賑やか」と言われています。17名のスタッフは平等の立場で、各々が得意分野を活かし、自発的に企画を練り、それに皆が協力します。
 店は、JR東海道線国府津駅から歩いて7分ほどの、国道一号線沿いにあります。店内には、フェアトレードの小物や衣類の他にも、地元農産物、安全にこだわった食品、エコロジーグッズ、書籍などが並び、講演会やワークショップ等を行うイベントスペースもあります。
 ネパリ・バザーロとは、開店直後からのお付き合いです。コーヒーをきっかけに、すぐに雑貨や衣類も扱うようになりました。スタッフの和田美恵子さんは、ネパリのセミナーやツアーなどのイベントにも頻繁に参加しています。「ネパリの一番の特長は、生産者と向き合う姿勢です。何をすべきかを考える時に、まず生産者のことを第一に考える。その視点で商品開発された衣類は、素材もデザインも素晴らしく、生産者が取得した技術が、彼らの将来につながっていることがよく分かります。店に訪れる方にも、ネパリの姿勢や生産者のことが伝わるよう、工夫をしていきたいと思います」

障がい者の生きがいを創造する
手作り品の店 朋


代表の遠藤礼二さん

代表:遠藤礼二
〒248-0011
神奈川県鎌倉市扇が谷1-7-7
Tel&Fax:0467-22-0802
Open:12:00〜16:00
(土日祝日 10:00〜17:00)
定休:木曜

 JR鎌倉駅西口から徒歩5分。寿福寺方面へ向かう途中に「手作り品の店 朋」はあります。ここは各地の障がい者地域作業所や福祉施設の製品の販売を目的として1984年に開業して以来、23年になります。福祉ショップの先駆的存在で、運営をボランティアで行っているのも特徴です。地元鎌倉でのつながりも大切にしています。お店に入ると、陶芸品、手作りの小物や雑貨、食品、石けんをはじめ、地元の農産物、そしてフェアトレードの商品も充実しています。
 代表の遠藤礼二さんは、会社員時代も含めて約40年間、様々な福祉の活動にボランティアとして関わってきました。今のような支援施設ができる以前に自主的に作業スペースを作ったり、話し合いの場を持ったり、神奈川県内の福祉に関わる組織づくりをすすめたりしてきました。そしてその活動の中で、作業所で作った製品の販売先が必要という声が生まれ「朋」の立ち上げにもつながりました。
 福祉の現場はますます困難な状況に立たされる中で、遠藤さんは常に前向きな姿勢で、一人ひとりが尊重される社会を目指して、活動しています。作業所の商品はただ作っているだけでは売れない、それぞれの作業所の特長や個性を活かした魅力的な商品開発が重要、と現場で働く若い世代の職員と一緒に研究会を立ち上げ2年ほど活動を進めています。「フェアトレードの活動、特にネパリの活動に学ぶことは多いです。国や環境が違う中での、根気強く丁寧なものづくりは、今後の福祉現場でも活かせます。どんな人でも仕事ができる環境を作りたい。みんなが楽しくでき、やりがいがあり、賃金の取得にもつながるようなそんな流れを作っていけたら、きっと福祉の現場は変わります」と遠藤さん。様々な情報や想いを発信し続け、心のこもった商品が並ぶ「朋」へぜひいらしてみませんか?

いらっしゃいませ!! すてきな笑顔でおまちしております。
社会福祉法人夢21福祉会 まどか工房


施設長:山口博之

〒241-0022 神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰1-30-9
Tel&Fax:045-381-8771
Open:11:00〜17:00
定休:日曜、祝日
http://www.k3.dion.ne.jp/~madoca/

 2000年に障がい者地域作業所として開所し、現在は25名の方が働く小規模通所授産施設です。和紙を使ったおしゃれはんこや点字名刺製作の受注作業等をするかたわら、喫茶店に併設された店内ではネパリ・バザーロの商品を中心に、フェアトレード商品や全国の作業所製品を販売しています。皆、いきいきとたくましく働いています。

心やすらぐ小さなお店
かまくら富士商会
フェアトレードのお店


田島圭美さん。お店の前で。

店主:星加武 〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下1-8-32
Tel:0467-22-6340 Fax:0467-22-6347
Open:10:00〜17:30 定休:水曜

 鎌倉の中心地、鶴岡八幡宮のすぐ前に店を構える「かまくら富士商会」。1958年に星加武さんが写真屋をこの地に開業。1988年に写真屋を閉め、宮大工に昔ながらの伝統工法で建て替えてもらいました。建物にふさわしい商品を置きたいと悩んで、出会ったのが木工品・木のおもちゃでした。日本各地で丹念に作られた木工品を置き、時間を見つけては作者に会いに北海道までも出向きます。作者の人柄を知っていると売り方も違ってくるからです。
 フェアトレードのお店は、店の入口に設けていた1畳半ほどの作業スペースを改装して、2005年から始めました。次女の田島圭美さんが2名のスタッフと切盛りしています。フェアトレードやネパリ・バザーロのことは、「大地を守る会(注)」を通して以前から知っていました。着心地がよく、友人にも褒められるネパリの衣類を特に気に入っていて、自分の店でも扱えたらと思っていました。フェアトレードを特集したテレビ番組を見ていた時に夫が言った「こういうのを置けばいいのに」の一言に背中を押され、実現しました。
始めてみると、これまでにない客層を得て、すぐにリピーターも増えました。商品の背景を説明できるよう、ネパリの展示会にも毎回足を運び、代表やスタッフの話を聞き、感銘を受けています。ネパリのスタッフといると、生産者の家族といるような気分になるそうです。ネパリの服をもっとたくさん紹介したい、いろんな人に見てほしいと願う田島さんは、自分でも広い会場まで借りて、何回か展示会を主催しています。実際に試着してもらい、身にまとった時の心地良さを伝えています。
「ネパリの商品が売れると、とても嬉しくなります。ネパリスタッフの皆さんと、今後もつながりを深め、ネパリの商品の良さを伝えていきたいと思います。小さなお店ですが、ぜひ立ち寄って、手にとって見てください」
(注)大地を守る会:「農薬の危険性を100万回叫ぶよりも、1本の無農薬の大根を作り、運び、食べることから始めよう」というコンセプトのもと、全国各地の生産者と提携し、消費者に安全な食材を提供することに全力を尽くしている。


The Shokudo For Your Delicious & Healthy Days
COBAKABA(コバカバ)


思わず入りたくなる、素敵なお店です。

店主:内堀京子
〒248-0006
神奈川県鎌倉市小町1-13-15
Tel&Fax:0467-22-6131
Open:9:00〜19:00
定休:火曜、第3水曜

 JR鎌倉駅東口から徒歩5分。由比ヶ浜へ続く通り沿いに、「COBAKABA」はあります。70年続いていた小林カバン店を改装し、2006年6月にオープンしました。店名の「COBAKABA」は、地元に馴染みのあった小林カバン店から名づけられたもの。通りに面した大きな窓からは食事やお茶を楽しむ店内の様子が見え、思わず入りたくなってしまいます。
 いわゆる食堂やカフェではなく、家族が自然と団欒するような、気取らない雰囲気の長居したくなる店です。家族で経営し、各々の得意分野を活かした店作りをしています。店主の内堀京子さんは厨房で料理を作り、夫の幸夫さんは様々なところで陰ながら店を支えています。心がほっとする健康的な料理は、パティシエをしていた娘の由紀子さんが考えたもの。地元の新鮮な素材を使ったメニューで、お昼の時間は行列ができるほどです。味噌汁は注文毎に一椀ずつ味噌をとくというこだわりも。店のプランニングをしているのは、普段はコーヒーに関わる仕事をしている息子の敬介さん。学生時代、バックパッカーで旅をしていた頃から世界とのつながりに関心を持っていて、フェアトレードのこともずっと気になっていたそうです。定番のコーヒーは美味しいだけでなく、顔の見えるつながりを大切にしたものをと、20種類以上のコーヒーの中から、ネパリのヒマラヤンワールドコーヒー1種類に決めました。個性ある風味豊かな香りで美味しい!というのが決め手だったそうです。ネパリのオーガニックティーも好評で、コーヒーや紅茶を楽しみに店を訪れ、さらに自宅用にも買って帰られるお客様も多いそうです。
「オーガニック、フェアトレード、言葉だけにこだわるのではなく、一つひとつのつながりを大切にしながら、身の丈にあった形で、いらした方がよりくつろげる心地よい店創りをしていきたい。ネパリの活動にも共感していて、こういう形でつながれてうれしいです」と敬介さん。家族と、友だちと、ひとりでふらりと。毎日通いたくなるCOBAKABAで美味しい料理を味わってみませんか?


大きな想いが集まる小さなお店
shop & cafe あぱあぱ


店主の永田恵子さん。

店主:永田恵子
〒253-0026
神奈川県茅ケ崎市旭が丘6-30
Tel & Fax:0467-85-9808
Open:10:00〜18:00 
定休:水、日曜、祝日
info@apaapa.net
http://apaapa.net/

 JR茅ヶ崎駅から徒歩20分ほどの所に、温もりを感じる手作りのお店「あぱあぱ」があります。インドネシア語で「気楽にやろうよ」という意味の「ティダアパアパ」から店名をつけたという店主の永田恵子さんが、明るく人懐っこい笑顔で迎えてくれます。店内にはフェアトレード商品やエコロジー雑貨などが並び、美味しいお茶も楽しめます。
 店主の永田恵子さんは、35歳の時にデンマークに子どもを連れて留学しました。子どもは現地の学校に通わせ、永田さんは成人対象の国民学校に通いました。平和学の授業では、パレスチナ問題、アパルトヘイト、宗教、フェアトレードについて・・・、様々な国の老若男女が集まり、皆で討議したり、劇にしたり、ポスターを作ったりしながら、人との交流の中で多くのことを学びました。ここで、戦争や紛争など、それまではメディアを通した知識としてだけの遠い出来事だったのが、友人が経験した身近な問題と感じられるようになりました。帰国後は、子どもに英会話を教える仕事をしていましたが、50歳を目前にして、本当に何がしたいのかを真剣に考え、フェアトレードのお店に辿り着きました。
 フェアトレードの必要性を痛感したのは、3年前メキシコ、ガテマラに行った時のことでした。たくさんの幼い子どもたちが物乞いをしていました。レストランで食事中に「マネー」と差し出された手、その時、自分にできることは、お金をあげるのではなく、共に働くことで彼らとつながれる、フェアトレードだと直感的に思ったそうです。
 帰国後すぐにお店をオープンし、その3年後の2007年4月。永田さんはさらに一歩進んで、何ができるのか、自分の目で見て、感じるために、ネパールを訪ねました。日本から5日間かけて、ようやくたどり着いた奥地の村では、大自然の中で生きる厳しさ、人々の大らかさや優しさに触れたそうです。「ネパリの仕事振りは、とても丁寧なので好きです。私も今回ガタガタ道を通って村まで何とか行きましたが、毎年こんなに大変な思いをしてさらに奥地の村を訪ねるのは、本当にすごいことだと実感しました。私もできる範囲のことを、ゆっくり、長くやっていこうと思います」

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