ネパールのこぼれ話
ネパールってどんな国だろう。
人々の生活や村の様子をレポートします。

今回は・・・
タクシー運転手のラムさん
文・写真 土屋ひろ


ラムさん(写真右)と、竹かご職人のトゥリさん(写真左)は、ネパリの”渋いメンズ”1,2位を争う二人です。

 最近ネパールではガソリンが不足していて、車で街を走っていると、どのガソリンスタンドの前にもバイク、車の長蛇の列。車から外を見て驚いていると、「この頃はガソリンを入れるために丸一日使って、次の日一日営業するんだよ」とラムさんが教えてくれました。


 ネパールの首都カトマンズでタクシー運転手をしているラム・プラサドゥさん。妻と双子の息子がいる”お父ちゃん”でもあります。ダッシュボードには息子さんや新婚旅行の時のものなど家族の写真がたくさん入っています。4年ほど前、土屋春代さん(ネパリ・バザーロ代表)がたまたまラムさんのタクシーに乗ったのがきっかけで、それ以来、長いお付き合いが続いています。一昨年、春代さんが腰を痛め身動きもままならなかった時には、シートを倒し、背中や腰にクッションをじょうずに当てて、振動がない様にゆっくり走ってくれました。

 ラムさんはネパリのカトマンズ周辺の生産者ならどこでも知っています。ネパリの一員と思ってくれていて、困ったときはいつも力になってくれます。限られた時間にあちこち走り回らねばならないスタッフにはとても頼りになるお兄さんです。


コットンクラフトの表彰式の集合写真にもラムさんが(左奥)。
いろんな所に一緒に行っているため、カタログにもラムさんがよく登場しています。


柿渋の村へも、一緒に行きました。
柿渋で染め上がった服を紹介しています。


ガソリンの値段は日本より高いというから大変な状況です。
一度に買える量は決まっているので、少しずつ容器に溜めて車内に入れておきます。

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