静岡県のお店


Natural Life Style
一粒の麦


明るい笑顔で、天然酵母パンと一緒に出迎えてくれる高橋敦子さん。  

店主:佐藤和子
〒424-0873 静岡県清水市有東坂1-238-3 
Tel&Fax:0543-48-3385
Open:10:00〜18:30
定休:日曜、月曜
organic_mugi@ka.tnc.ne.jp
http://www3.tokai.or.jp/hitotubunomugi/

 静岡鉄道狐ヶ崎駅から徒歩15分、新興住宅街に「一粒の麦」はあります。家族皆でデザインした、木と人の温もりが調和した可愛らしい天然酵母パンのお店です。自宅の庭に建てた店内には、国内産小麦や地元農家の有機野菜などを原料とした20種類のパンが並び、ふっくら、やさしい香りが出迎えてくれます。カレーパンとコーヒーパンにはネパリのカレーマサラ、コーヒーを使っています。自然化粧品や石鹸、フェアトレード商品なども扱っています。
 代表の佐藤和子さんは、ご自身の小さい頃と変わらず、今の時代もいろいろな場面で女性に差別があるので、女性一人でも生きていけるように自立した姿を3人の娘たちにみせたいと思い、天然酵母のパン屋を始めました。次世代の子どもたちの健康を考えたパンづくりをモットーに11年続けています。
 次女の敦子さんが店を手伝うようになってから、フェアトレードの商品にも力を入れるようになりました。「学生時代、消費していくだけの生活に矛盾を感じ、自分でも何かできないかと思いました。その時、国際協力のパンフレットをみて、南の国の商品に出会い、あっ!これだ!と思い、カタログを取り寄せたのがフェアトレードとの出会いでした。家族皆で商品を取り寄せ、生活に溶け込んでいきました。パンやカフェメニューの素材にできるだけフェアトレード食品を使い、意識せずに国際協力をしている、お客様の生活の中に自然とフェアトレードを根付かせていることが嬉しい。お店から世界に広がる、この気持ちに学生時代の想いがつながりました」
 こうしたお二人の想いがナチュラルな生活を提案する「一粒の麦」に繋がっています。お店の名前は「一粒の麦が地に埋まり一度死んでも、また芽を出し多くの実を結ぶ」という聖書の一節から名付けられました。手作りのものの温かさを地道に伝えていきたいと語る和子さん。ここであなたにできる国際協力を一緒に見つけてみてください。


自然を感じることのできるお店
ロロシトア


好きなものに囲まれて、幸せな仕事だと語る木崎さん。

店主:木崎彩
〒413-0231
静岡県伊東市大室高原1-466
TEL&FAX:0557-51-5227
Open:12:00〜16:00
不定休
lolositoa@cello.ocn.ne.jp
http://www15.ocn.ne.jp/~lolo/

ロロシトアは、伊豆半島の大室山を正面に臨む手作りのログハウスのお店です。木のぬくもりの店内には、店主の木崎彩さんが厳選した「手の温もりを感じる」商品が、所狭しと、でも一つひとつ大切に並べられています。
 木崎さんは、長野御嶽山の山小屋を営む両親の元、幼少時代は水道もテレビもない環境で育ちました。学生の頃、海に囲まれた美しい島ツバルが温暖化で一番に沈むと知り、環境問題に関心を持つようになりました。ツバルを守る活動は今も木崎さんの原動力で、年に1回訪問を続け、アクセサリーの改良を進めながら、ツバルの支援のために販売しています。店名の「ロロシトア」もツバル語でココナッツクリームのお店という意味です。
 就職して東京でも暮らし、伊豆で夫のダイビングショップも手伝いました。たくさんの人が海を愛してやってくるのに、石鹸の利用など自然保護のこと、人は自然に生かされているということ、感謝をどうして考えない、感じないのかと違和感を持ちました。
 ダイビングショップを閉めることになった時、自然との調和を伝える手段として雑貨屋をやろうと思いました。雑貨屋は、作る人の「手」と「想い」を買う人の想いにつなげる橋渡しです。フェアトレード商品も2002年の開店当初から扱っています。
 ネパリの商品は、ゆったりと着られる洋服が特に人気です。その伝統を生かし、技術を大切にする手作りへのこだわりは、忘れてはいけない想いです。フェアトレードは、学んだ人がまた次へ伝えていくというところにも共感しているそうです。
 商品の背景を理解し、そうした想いを伝えられるよう自分自身の成長も目指していきたい、自然への想い、感謝を少しでもお客様と共有していきたい、と考える木崎さんは、人づてではなく、現地まで行って自分の目で見ることも大事にしています。子どもができてからは、次世代のことも考えるようになりました。一人の人として、母として、伝えたいことはたくさんあります。自分にしかできない伝え方があると信じています。


天然素材の店
organic cotton
(オーガニックコットン)


お客様とコミュニケーションが広がり、
気持ちが重なるのが嬉しいと話す井深ゆみさん。

店主:井深淳
〒411-0903
静岡県駿東郡清水町堂庭113-15
Tel:055-991-1071  Fax:055-991-1072
Open:10:30〜19:00
定休:水曜
organiccotton@thn.ne.jp
http://organic-c.com/
有機生活マーケットVivo www.vivo-j.com

「オーガニックコットン」は衣類を中心に、無添加の化粧品など安全な商品を扱うお店です。すぐ近くの卸団地に有機生活マーケット「Vivo」も営んでいます。
 もともとは沼津で洋服店を営んでいましたが、フェアトレードやオーガニックコットンのことを知り、これまで扱ってきた綿が、農薬を大量に使い環境を破壊していたことに気付きました。今後は環境を考える店作りをしたいと思い、2000年にオープンにこぎつけました。「オーガニックコットン」を切り盛りしている井深ゆみさんは、オープン時に商品を選ぶのがとても楽しく、こんな商品に囲まれて仕事ができるのだと、とても嬉しかったそうです。
 フェアトレードはネグロスバナナを購入するなど、消費者として以前から知っていましたが、綿のことを知って、身近な問題になりました。この店は新しい試みで、この地域でオーガニックコットンやフェアトレードはまだ珍しく、やっていけるか不安もありました。しかし、商品を実際に触り、サイズも確認でき、商品のことだけでなく、想いを語り合い共有できる店は、通販にはない貴重な存在です。
 ネパリの衣類は、品質のレベルが上がり、自信を持ってお勧めができます。これからもフェアトレードを紹介していきたい、フェアトレードだからではなく、いいものだから認めてもらえることを目指しています。
 「Vivo」は物販に加えて安心な食事ができる場をという声に応えて開店しました。野菜をたっぷり使ったメニューはお子様連れにも好評です。井深淳さんは、地域のコミュニティスペースの役割を果たす店作りを目指し、音楽ライブや料理講習会なども開いています。
 自分に合った何かが見つかる「オーガニックコットン」「Vivo」をぜひ訪ねてみてください。


人と人の願いをつなぐお店
ア・テ・スエ!


商品と共に癒される空間があります

店主:柿崎裕乃
〒426-0071静岡県藤枝市志太1-2-10
Tel&Fax:054-646-2606
Open:10:00〜17:30(平日)
10:00〜19:00(土、日曜)
定休:水曜
http://www2.enekoshop.jp/shop/atessouhaits/

不思議な響きの店名「ア・テ・スエ!」は、藤枝市の旧東海道沿いにあります。フランス語で「あなたの願いが叶いますように」という意味があります。一軒家を改装した店内には、畳の間もあり、くつろぎながらお買い物を楽しめます。昔からアジア、アフリカの雑貨が好きだった店主の柿崎裕乃さんは、自分の好きなもの、自然素材で作り手の顔が見えるものを中心に商品を集め、フェアトレード商品、アジアの手織り布、フランスのアンティークなど、一風変わった品揃えとなりました。商品それぞれの温もりが調和し、素敵な空間です。
 柿崎さんは、以前の職場の友人から見せてもらったカタログがきっかけでフェアトレードの商品を置くようになりました。子どもを育てる中で、子どもの純粋さから今まで感じることがなかった感情が湧いてきました。自分の子どもだけでなく世界の子どもたちのことも愛したい、「子どもはみんなの宝」と考えるようになりました。しかし、世界では人として最低限の生活もできない子どもがたくさんいることを痛感し、誰もが幸せになれるように店で扱うフェアトレードの商品により一層力を入れるようになったそうです。
 「ネパリの衣類はとても気持ちがいいから、いつも着ています」と柿崎さん。2001年の開店当初から常連だったお客様が今は一緒に店を手伝い、二人共ネパリの同じ服になってしまうこともあるほど愛用しています。「心からお勧めしたいものを、ひとつひとつ丁寧に紹介していきたいと思います」
 温もりのある店内にディスプレイされた商品を通して、柿崎さんの「願い」が広がっていっているのを感じました。


手しごとを味わう店
こまものやかれん


店内にはこだわりのディスプレイがあります

店主:松本眞由美
〒420-0042静岡県静岡市葵区駒形通3丁目3-6 
Tel&Fax:054-653-2233
Open:11:00〜18:00(13:00〜14:00はお休み)
定休:日曜
http://karen.bz/
http://karen2005.exblog.jp
shop@karen.bz

静岡駅から徒歩15分、昔ながらの商店街の中に「こまものやかれん」はあります。手仕事から生まれる商品の可憐さを手にとり、手仕事の大切さを感じていただきたいと思い、手織り、手染め、手縫い、手刺繍など、一つひとつ細やかに手をかけられた温もりのある商品を扱っています。
 店主の松本眞由美さんは、小売店、通信販売会社、Web製作会社など今までいろいろな所で仕事をしてきました。店、商品、人をつなげることが好きだったからです。今は友人たちに助けられ、支えられ、TTコーディネータをしながら、「こまものやかれん」を経営しています。そのきっかけは2002年、ITコーディネータの研修で名古屋に行ったときに、フェアトレードの店でバングラデシュの伝統刺繍「ノクシカタ」の赤いバッグを見たことでした。丁寧な刺繍と縫製、手仕事の可憐で温もりのある商品に心が惹かれ、価格の安さに衝撃をうけました。1000円という安さに、3倍以上の価値はある、と思いました。店の人から、フェアトレードを教えてもらい、数日前にテレビで見たことにつながりました。インドの女性がお金を貸り、ミシンを購入し、使い方を教わり、仕事をし、それで得た収入でお金を返す。その仕組みとフェアトレードが、就業の機会を創るという点で同じだと思いました。このような商品のすばらしさ、手仕事の大切さを他の人にも伝えるには、実際に店をもち、そこで商品を手にとって見ていただかないと分からないのではと思い、2005年に開店しました。
 松本さんは、店のディスプレイには、こだわりをもっています。カウンター横にはミシンが置いてあります。手仕事の象徴、松本さんの原点がそこにあるような気がしました。大好きな商品たちをお客様に気持ちよく見て頂きたい、そんな想いが伝わってきます。


フェアトレードの風をあなたのもとへ
サウスウインド


サウスウインドを、語り合えるコミュニティスペースにしたいと話す後藤幸一郎さん。

責任者:後藤幸一郎
〒430-0928
静岡県浜松市中区板屋町622
Tel&Fax:053-456-3151
Open:11:00〜19:00
tahara@indigo.plala.or.jp
http://southwind-tahara.jp

 浜松駅から歩いて5分ほどにある「サウスウインド」は、 (株)田原飲料という清涼飲料の卸と自動販売機の取り扱いをする会社のお店です。「浜松珈琲」というオリジナルのフェアトレード缶コーヒーも製造しています。社会貢献にもなる自社ブランド製品として、2003年にエクアドルの無農薬フェアトレードコーヒーを缶コーヒーにしました。浜松で販売する中で、フェアトレードの奥深さを知り、もっと知りたい、知らせたいと、フェアトレード専門店「サウスウインド」を2004年8月にオープンしました。
 当初、店は妻の夏代さんが切り盛りし、後藤幸一郎さんは田原飲料の営業担当でした。フェアトレードのことも詳しくなく、販路を広げるのは大変でした。そんな時、イベントでダッカの子どもたちの写真を見て、「途上国や先進国の概念は大人が決めたこと。子どもたちの瞳はそんなことに関係なく輝いている。この笑顔を守るために自分に何かできるとしたらこのサウスウインドが一番近い場所にある。フェアトレードは必要なもの。きっとこれからの生活の一部になるだろう」と感じたそうです。以来、国際協力や町おこしのイベントに積極的にでかけ商品を紹介し、売り上げは着実に伸びました。自分が動けば必ず変わるのだと実感しています。今後は、静岡県内のフェアトレード店の横のつながりを作り、合同でのイベント開催を目指しています。
 ネパリの商品は開店当時から扱い、品数も増やしてきました。夏代さんやスタッフの北村雅恵さんも「フェアトレードなら社会を変えていくことがきっとできると信じています。お客様にきちんと伝えられるよう勉強していきたいと思います」と語り、たくさんの方のご来店をお待ちしています。


地域と地球とつながるカレー!
Spice Cafe Bija


ビージャで働くスタッフは、これまでの旅で清川さん(写真左端)が出会った方たちです。

店主:清川孝男
〒432-8002
静岡県浜松市中区富塚町449-1
Tel:053-474-0330
定休:火曜
Open:11:30〜21:00(16:00〜18:00は準備中)
http://www.bija.jp

スパイス・カフェ・ビージャは、地元の鶏肉や有機野菜をたっぷり使ったカレーや、手作りのスイーツが楽しめるレストランです。おいしいメニューとゆったりとして明るい店内は、お友だちを案内すれば喜ばれること請け合いです。
 店主の清川孝男さんは、大学卒業後、世の中に貢献できる環境やフェアトレードに関わる仕事をしたいと考え、勉強を進めていました。そんな時、病気の家族への食事療法から食への関心が高まり、健康な食を人に届けたい、これを事業にしようと決心しました。28歳の時でした。
ニューヨーク大学で食の研究をし、同時にビジネススクールで社会的意志を持ったビジネスも学んだ後、レストランを選んだのは、直接人が集まる場で、顔を見てメッセージを発し、人がつながれる場を作りたかったからです。カレーを選んだのは、もともとカレー好きだったから。自然食は敷居が高いと感じる人にとっても、カレーはカジュアルで、かつバランスのとりやすい食事です。インドの家庭や東京のレストランでカレー作りを修行しました。
 東京で暮らしていましたが、店は出身地に開きました。テーブルや外装の木材も、ユニフォームも、食器の一部も浜松のものを使っています。地元の有機農家の方々とも準備期間中につながりを作りました。ネパリのスパイスは、チリ、コリアンダー、ベイリーフを使っています。質の良さとフェアトレードが気に入って選びました。コーヒーも生豆で仕入れて、浜松の専門店で焙煎しています。
 「最初はおいしさで来てくださったお客様が、フェアトレードのことを知り、遠い世界のことではなく、自分たちの日常の生活とつながっていると感じていただけたらと思います。材料を吟味し、手間と時間をかけた手作りの料理は、自分たちの想いを形にする手段です。暮らし方、考え方を浜松のやり方で発していきたい」と熱く語る清川さんでした。

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