ネパールの工房youngwowから研修生が来ました。


プラミラ・カディさん ビンジュ・カディさん


スタジオでの撮影で、始めは緊張していましたが、とても楽しい撮影会になりました。


プラミラ・カディさん(41歳)
「折角習ったことを活かさないのはもったいないわよ。家でじっとしていてはだめよ」と、ウシャさんの友人である親戚に声をかけられ、2007年6月からヤングワオで働くようになりました。最近の激しい物価高で公務員の夫の給料だけでは生活が困難だと感じていた矢先でした。学生時代、生活科学の授業で縫製や編み物など一通り習い、特に縫製はクラスで一番だったので、誘いに強く惹かれました。夫には外に出て働くなどだめだと反対されましたが、ひとり息子の近づく大学進学の教育費を考え、反対をおして働き始めました。学校で少し習った縫製とヤングワオで要求される品質とのあまりのギャップに最初は戸惑いましたが、日本の技術研修によばれ、実際的な指導を受け、短期間で見違える程技術が向上し、大きな喜びを感じています。自分にもできるという自信が湧きました。ヤングワオは普通の職場と違い、ネパールの厳しい状況にある女性たちの支援を目的としているので、その役に立つこともうれしく、頑張りたいと思います。一旦始めたことを途中で投げ出すのは嫌なので、初めての仕事ですが、これを最後の仕事にもしたいと思っています。

ビンジュ・カディさん(24歳)
姉の知人から紹介され、2007年6月、プラミラさんから20日間遅れてヤングワオで働き始めました。母親、兄、ふたりの姉との5人家族です。父親は5年前に亡くなり、兄だけの収入では苦しい家計の助けになればと、勧めに応えて働く決心をしました。嫁いだ長姉は洋裁をしていたので、小さい頃から見て育ち、興味を持っていました。7、8年前に機会があり、政府のトレーニングスクールで3ヶ月間縫製を習いました。他の姉二人は縫い物ができないので、家族に必要なもの、服などを縫うのは私の役目でした。ヤングワオへの通勤は遠くて大変ですが、好きな仕事ができて、いろいろな出会いもあり世界が広がります。日本にプラミラさんと研修によばれ、裁断も縫製も新しいことをたくさん学びました。それを活かしてずっと働き続けたいと思っています。仕事がなくて困っている人がネパールには一杯います。日本でたくさん売ることができれば、多くの人たちの仕事につながります。頑張ってよいものを作ります! 

ネパールの工房 Young wow craft(ヤングワオクラフト)
紙布とレース編みの得意なアットホームな工房です。


ビンジュさんの仕事机です。サンプルを縫っているところでした。



ヤングワオの工房全員集合です。

ネパリ・バザーロが2001年に構想を思い立ち、ネパールで本格的に紙布プロジェクトを始めた2003年春、パートナーには当時WEAN コープ事務局長だったウシャ・ゴンガルさん(集合写真右上から5人目)を選びました。ウシャさんは、「ヤングワオ」という組織を2005年9月に起ち上げ、未知の世界である紙布にすべてをかけて取り組みました。紙から糸を紡ぐのは大変な仕事にもかかわらず、女性たちはいきいきと仕事をしています。

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