静岡県のお店 その1


vol.01 Village 〜宝探しがしたくなるお店〜 まるで宮崎駿の「となりのトトロ」の世界のような不思議なお店です。 古い民家に,フェアトレード商品,アジアの布,ちゃぶ台のような和の古民具, 近所のおばあちゃんが作る漬物や作業所のクッキーなどが,あるべきところにあるかのように,部屋にとけこんでいます。 広い庭には木々や,四季折々の花が植えられていて,古びた木のベンチや糸車が置いてあります。 宝探しがしたくなる,一日中いてもあきない空間です。  店主の細田千郷さんは,10年前にリサイクルとアジア雑貨のお店を始めました。 しかし次から次へと好きではないものが集まってきて,「ものはそんなにいらない」と嫌になり, 心と体が元気になるものだけを売っていこうと,商品を厳選するようになりました。 「土に還る素材」にこだわり,ネパリの商品ではロクタ紙とアローがお気に入りです。   3年前に森に囲まれた今の民家に移りました。店名の「Village」は,「ひとが集うところ」を表現しています。 月に一度,庭でフリマもやっています。  英会話やヨガの教室もやっています。自然に人が人を呼んで集まってきます。 10代から80代まで色々な人がやってきて,お茶を飲んでゆっくりしていきます。 「みんな元気になってくれたら嬉しい,そして途上国の人々の生活が少しでも良くなることが願いです。 たとえフェアトレードという言葉を使っていなくても,直接現地の状況を見た人たちの,想いのこもった商品を売っています。 この場所で,信じることができる人が橋渡ししてくれた商品をひとつでも多く紹介すること,それが私の役割,と思います」 縁側のある大広間のカフェでネパールのマサラティーなどを飲みながら,遠い国の話をする,そんな安らぎをくれる「Village」です。
 店主:細田千郷  〒436-0222静岡県掛川市下垂木303-1  Tel&Fax:0537-22-3799  Open:11:00〜18:00  定休:月,火曜




vol.02 晃ハンドベルカル 〜手仕事を応援するお店〜

木材を基調とした店内は,まるで森林にあるログハウスのようなリラックスできる空間です。 1階にはフェアトレード商品や,地元の作家さんたちによる手作り品が置かれ,2階のギャラリーでは,美術展示や, 文化教室,コンサートなどを行っています。   店主の市川明美さんは書道教室の先生でもあり,店名は市川さんの書道の雅号「晃彩」と, ドイツ語の「手工芸人」を意味する「ハンドベルカル」を組み合わせています。 手仕事を応援したい,表現する場を求めている方たちが気持ちよく使えるスペースを提供したいという気持ちから2002年にオープンしました。   「初めてフェアトレードの商品と出会ったときは,その力強さと素朴さに感動しました。 それまで書道の世界で生きてきて,日本の文化を伝えていくこと,技を極めることに一生懸命でしたが,フェアトレードの品々に出会うことで, 創作に対する気持ちも変わってきました。手織りの均一ではない風合いや,染めるたびに微妙に異なる色など, 商品ひとつひとつに個性があることを知り,ふっと気持ちが楽になりました。 それから楷書や行書だけでなく,古代文字にも興味がわき,書き始めました。   社会の歪みや,世の中の不公平さに,ずっと,なんでだろうと思い続けてきました。 それでも,一つひとつ素直に表現していくことが,自分の“中心”なんだと思います。 いつもそんな気持ちで書道やフェアトレードの仕事をしています。 想いを言葉に出していくフェアトレードってすごい!! 自分の気持ちをとてもクリアにしてくれました。感謝しています」明るく,元気に伝え続ける市川さんに引き寄せられるように, 今日も人が集い,ネパールコーヒーを飲みながら,楽しい会話が弾んでいます。


店主:市川明美 〒434-0004 静岡県浜松市浜北区宮口3530-2   Tel&Fax:053-582-3668 Open:9:00〜18:00  定休:日曜 kou-handwerker@myad.jp http://kou-hand.hp.infoseek.co.jp/





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