静岡県のお店 その2


vol.03 かげんどら 〜オーガニックカフェのお店〜 「かげんどら」は静岡駅から徒歩15分ほどの通り沿いにある喫茶と物販のスペースです。 ピラフやトーストなどの軽食も扱っています。ネパリの商品は,食品と小物を中心に販売し,紅茶やスパイスが人気です。  「かげんどら」の名は,1989年に訪問したネパールの「カゲンドラ・ニューライフセンター」という障害者施設からつけました。 竹細工やレース編みで手に職をつけることを目指している施設です。   活動の始めは,養護学校の非常勤教師だった石上康彦さんが,不登校の子や障害のある子のために1990年に自宅で始めたフリースクールでした 今は,障害のある方,不登校や引きこもりの方などが利用しています。  お茶を飲みながらだと集まった人たちと話がしやすいことから始めた喫茶コーナーが, 2001年に現在の場所に移った今は3名の青年スタッフの働く場となっています。 青年スタッフは,仕入れ先を見学したり,フェアトレード店を訪問したりしてフェアトレードを勉強しています。 働くうちに自信をつけています。  「生まれが有機農家だったこともあり,有機栽培のコーヒーを探しているときにフェアトレードを知りました。 大学では国際経済学を学び,南の国の労働問題やアムネスティにも関心がありました。 アムネスティは主に事件が起こった後の活動であるのに対し,フェアトレードは事件を事前に予防する活動であり,どちらも必要で, やりがいのある活動です。かげんどらに集まる人たちには利益だけにとらわれない,こうした大切なものに囲まれて生活をしてほしいと思います」 と語る石上さん。ゆったりとした時間を過ごしに,ぜひお立ち寄りください。
                       代表:石上康彦                        〒422-8041  静岡県静岡市駿河区中田1丁目15-22  Tel&Fax:054-289-1134                        Open:12:00〜17:00 定休:土日祝日                        kagendora@nifty.com                        http://www.cafefreedom.com/



vol.04 ハンド  〜フェアトレード,障害を持つ人の授産施設,手づくり品の店〜

「ハンド」は,通りに面した,黄色い看板が目印のお店です。 大きな窓から光が差し込む明るい店内には,フェアトレード商品,授産所の製品,無農薬食品などが並んでいます。  杉山昌弘さんは社会福祉協議会の職員で,障害者のための授産所などを訪れる中で,障害者が働ける場をもっと地域に作りたいと考えました。 そして,働くならば社会的に意義のある仕事をと,2005年1月8日に授産所の製品を販売する店「ハンド」をオープンしました。 フェアトレード商品は「かげんどら」やネパリとも相談をして,安全な食品と共に置くことにしました。  店は妻の杉山美和さんが店長を務め,牧野共さん,杉山哲男さん,漆畑明美さんの3人が働いています。 牧野さんは授産所でパソコンを学びつつ仕事をしていました。「お店の仕事は以前からやりたいと思っていました。 就職先を探していた時に『ハンド』での募集を知り応募しました。フェアトレードはまだ静岡ではあまり知られていません。 自分も知らなかったので,ここでフェアトレードのことを勉強できて嬉しく思います。自分の仕事が世界の人たちのためになっているというのはとてもやりがいがあります。 店にもっと多くの人が訪ねてくださるよう,宣伝に力を入れていきたいと思います」 イベントにも積極的に出店をしています。フェアトレードのことは,カタログを読んだりして勉強しています。 食品は自分で試してみておいしかったものはお勧めするのも力が入ります。ネパリのコーヒーは飲みやすくて,牧野さんも大好きだそうです。 店内には大きなテーブルがあり,そこで手作り教室や,フェアトレードの学習会や障害者問題を考える場にしています。 昌弘さんにとって,自分が生まれ育ったこの地で,ハンドが地域の拠点になるのが夢です。 障害の方だけでなく高齢の方も含めて,民間のボランティアセンターのような溜まり場にしたいと思っています。
                       代表:杉山美和                        〒420-0886 静岡県静岡市葵区大岩3丁目2-20 Tel&Fax:054-247-1732                        Open:12:00〜18:00 定休:火曜                        hand-ooiwa@uv.tnc.ne.jp




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