山梨県のお店紹介 その2
vol.3 びーはっぴぃ
清里駅を南下し、観光客向けのお店が途切れたあたりにある「びーはっぴぃ」の手書きの小さな看板。
その細い道を入っていくと民家の中に三角屋根の木のお店が現れます。中に入ると、美味しそうな
焼き立てパンが並ぶガラスケースのむこうから吉田広晴さん、知子さん夫妻が笑顔で出迎えてくれます。
横浜のケーキ屋で働いていたお二人。アトピー症状があるわが子のために、知子さんはケーキではなく、
天然酵母のパンを焼くようになりました。広晴さんも講習会でパンづくりを学び、
1999年、この地に「びーはっぴぃ」を開店しました。
「真っ黒ごまパン」「お姫様のパン」「ゴリラのマフィン(バナナ入り)」
「シンデレラのマフィン(かぼちゃ入り)」など、ユニークなネーミングのパンは、てんさい糖、岩手の南部地粉、
地元の小麦やライ麦など、どれも材料にこだわっています。ナッツなどの輸入品も生産者のはっきり分かるものを
使用しています。卵やバター不使用のパンも多く、安心して召し上がっていただけます。
フェアトレードを知った時、コーヒー、紅茶、ドライフルーツなど、パンに欠かせない材料に興味を持ち、
ぜひ使いたいと思いました。ネパリのマサラは、その香りに感激し、定番メニューの「ひよこ豆カレーパン」に
なりました。コーヒーや紅茶は優しい味で飲みやすく、とてもバランスが良いので、イートインスペースでの
飲み物にしています。店内にはパンだけでなく、フェアトレードの雑貨や衣類、自然食品、
ナチュラルな化粧品なども販売して、近隣の住人が途切れることなく訪ねてきます。
開店10年目を迎える「びーはっぴぃ」。「昔の仲間はみな東京で立派なケーキ屋を開いて成功しています。
うちは小さく地味な店ですが、私たちはお客様の家族のことまで知っているし、
お客様も私たち家族のことを知って、応援してくれています。とても嬉しい、幸せな関係です」と知子さん。
二人の笑顔が詰まったおいしいパンとやさしい空間をお楽しみください。
店主:吉田広晴
〒408-0003
山梨県北杜市高根町東井出1340-6
Tel&Fax:0551-47-5139
Open:9:00 〜 18:00
定休日:日、月曜
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