柿渋で染めた布の服。
さらさらの肌触り。

柿は、遠い昔から私たちの身近にありました。食用としてだけでなく、汁を発酵させた柿渋は防水、
防腐剤として暮らしの用具や建材に塗られ、なくてはならないものでした。安価で手軽なプラスチック
やビニール製品などにすっかり市場を奪われてしまいましたが、やさしい自然な茶の色合いは染料と
しても優れています。しかも、その染色法は熱を加えず、水もあまり使いません。燃料代がとても高く、
水が貴重なネパールで、柿渋はうれしい染料です。更にその色合いは 日光を浴びるごと、歳月ととも
に深まります。
ネパールで柿を見つけた時から、いつか実現したかった柿渋染め。柿は食用としてはあまり好まれず、
カラスのえさになっていると知った時「もったいない!これを染料として活かせばどんなにいいだろう」
と思いました。でも、柿の汁で染めると言っても誰も知らず、関心を示してくれず、そのまま何年も
過ぎてしまいました。2006年1月、変化織りの指導をお願いし、カトマンズに同行した染織作家の
中畑さんにそのことを話すと、直ぐに農業試験場で働く青年海外協力隊の知り合いに渋づくりを依頼
してくれました。その後、どうなったかと気になっていましたが、後続の隊員の人にしっかりと引継が
れていることを知りました。
村では、渋づくりグループのリーダー、シバ・マーガルさんのもと、メンバーが交代で管理してい
ました。今後、毎年売れるようになれば、村人たちの貴重な収入源になります。
cotton craft
コットンクラフト
丁寧な裁断と縫製の工房です。
女性たちの経済的、社会的に厳しい状況を目の当たりにしたサラダ・ラジカルニカルさんが、
女性たちの就業の支援をしたいと強く思い、1993年に設立しました。
たった2人で始めましたが、高い品質レベルと信頼できる真面目な仕事振りでオーダーが増え、
今では約40名のスタッフを抱えるまでに成長しました。
服の縫製や、新しい織りなどに意欲的に挑戦し、製品の幅を広げています。
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