商品開発物語 〜ミランガーメントのフェルトのブーツ〜



昨年新発売したフェルトのブーツ。天然素材の洋服や、カラフルなニットのアイテムとも相性がよく、そして何といっても
足下ポカポカであたたかく、楽な履き心地が魅力で、予想以上の大人気でした。
昨年は生産が追いつかなかったため、今年は早くからスタートし、また新しいデザインも加えました。

たくさんのオーダーが入り、ミランガーメントのフェルトの作業場では、16名の女性たちが忙しそうに きびきびと仕事をしていました。カラフルな羊毛に囲まれて、ここの女性たちは、とびきり元気です。
あちこちから声が飛び交い、明るく、活気があります。 フェルトの商品は、ふわふわの状態のカラフルな羊毛を、型の上に薄く何層にも広げ、石けん水で馴染ませながら、 熱湯をかけ、ギュッギュとこすって作っていきます。 まずは裏面をしっかりこすり、さらにフェルトを重ねて表面をしっかりこすります。  楽しそうに仕事をしていますが、よく見ると、皆腕はたくましく、常に手元に力を入れて作業をしています。 この作業が足りないと、使ったらすぐに駄目になってしまうので、手を抜きません。 長時間立ったまま体重をかけ続けているので、想像以上に大変な仕事です。 ブーツは、ベテランでも一日2セットしか作れないくらいです。  ブーツ担当のサラソティさんは、温和な雰囲気ですが、人一倍力を入れて、 一生懸命作業をしていました。見ると、私たちが知っているブーツより、遥かに大きなブーツの型があります。 「こんな大きなブーツ、誰が履くんだろう・・・」としばらく見ていると、少しずつフェルトが引き締まり、 最後には、私たちがいつも履いている見慣れたサイズのブーツが完成しました。 「日本からブーツのオーダーがたくさん来るけど、日本の冬は本当に寒いのね」と、サラソティさん。 フェルトのブーツがあたたかいのは、作っている方々が履く人のことを想像し、心を込めて作っているからなのでしょう。


寒い冬にはおすすめの、外履き用のフェルトブーツ。折り曲げる幅をかえると、 ロングブーツにもショートブーツにもなるので、 コーディネートに合わせてお愉しみ頂けます。 内側は色が違うので、着こなしのアクセントにも。 お手持ちのブローチやボタンをつけて、アレンジするのもおすすめです。
代表のシャラダさん(写真後列左から4人目)と、フェルト部門の女性たち。 シャラダさんは、小学校の教師をしていましたが、創造的な仕事をしたいと強く思うようになり、1993年に起業しました。 総勢30名程の方々が、フェルトの商品を中心に、素材を活かした、アイディア溢れる商品を作っています。シャラダさんは、 多くの女性たちに仕事の場を創り、行き場のないお年寄りや子どもたちのホームを運営するという夢をもち、 ネパリ・バザーロの注文から得た収入の一部をスタッフの子どもの教育費にあてたりと、一人ひとりのことを考え、次世代にしっかり想いを伝えています。




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