生産者と買い手の橋渡しとして〜サナ・ハスタカラ SANA HASTAKALA

 サナ・ハスタカラは、自分で販路を見つけられず困っている小規模な生産者を、マーケティング部門で支援するNGOです。ネパール各地で様々な手工芸品が作られていますが、どんな品物が求められているのか、どこに買い手がいるのかといった情報を得るのは小規模生産者にとっては難しく、まして製品を市場に乗せて行くのは大変なことです。サナ・ハスタカラは、そうしたネパール各地の100近い生産者及び団体から手工芸品を集め、カトマンズの店舗で販売するとともに、海外へも市場開拓を働きかけ、輸出を行っています。また、買い手からの製品に対する要望や、製品作りに必要な情報を生産者側へ伝え、製品作りに反映させていくなど、生産者と買い手を取り持つ橋渡しの役割を担っています。

そのほかにも、ネパールの手工芸品への認識を高めるための活動や、生産者への技術トレーニングなど、生産者の支援を行っています。


女性の技術向上センター W.S.D.C

 このプロジェクトは、障害を持つ女性たちや、貧困に苦しむ女性たちにトレーニングをし、ブロックプリント(型染め)を主とした衣類、室内装飾品などの手工芸技術を習得させることを目的として、1973年にスタートしました。また、トレーニングをするだけでなく、プロジェクト内での雇用を拡大し、社会的にハンディを背負った女性たちへの就業の機会を少しでも増やすために、国内外に販売活動も行っています。
そうして技術を身につけ、トレーニングを終えた女性たちはセンター内で雇用されます。仕事内容は各人の能力や状況に応じて工夫されていて、体の弱い人は体力的に楽な仕事についていますし、事務用品の管理をしているのは、耳の不自由な女性です。
また、製品に伝統的な技術や色柄を用いることで、ネパールの伝統に対する認識を高める役割も目指しています。

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