牛プロジェクトと奨学生
   KTEで牛プロジェクトが始まったのは2004年。 きっかけはプラマナンダ・カフレさん(50歳)という10年前から農園で働いている男性でした。 彼は事業に失敗し、多額の負債を抱え、追い詰められていた時、農園のことを知り頼ってきました。 ただ働くだけでは家族5人が生活するのさえやっと、その借金を返すことなど無理と判断した農園は、 彼に資金を提供し、牛ややぎ、鶏を飼い、別に収入を得ることを勧めました。 プラマナンダさんはその計らいに応え、身を粉にして働き、抱えていた借金も返し、生活を改善していきました。 それを知ったオランダの支援家が、他の人も家畜を飼えば 収入を向上させることができるのではないかと考え、最初の資金を出すことにしました。 そして、2004年、35頭の牛からこのプロジェクトはスタートしました。 2007年、農園の奥の地域、更に生活の厳しい家々にも65頭の牛を農園が提供しプロジェクトを拡大しました。 牛を借りた農家は仔が生まれるとメスなら1頭だけ返し、オスならもらえます。 そして、農園は返ってきた仔牛をまた他の希望者に貸与します。 現在は農園と拡大地域合わせて150頭、ほとんどの農家に配られました。 農家は毎日乳を搾ってバザールで売り、牛糞は自分の畑の肥やしにし、余った牛糞は農園が買い取ってくれます。 こうして少しずつですが、収入が増え生活が改善されてきました。  2009年の奨学生、ゴビンダさんはこの牛プロジェクトをさらに進めるために 自ら志願して学び始めました。専門知識を身につけて意気揚々と帰ってくる日がとても楽しみです。
プラマナンダ・カフレさん

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