大自然からの贈り物
無農薬 香り豊かな ヒマラヤンワールド レギュラーコーヒー

小規模農家のコーヒー栽培
 ネパールのコーヒーはネパール西南部のグルミ・パルパで10数年前から栽培が始まりました。その後、栽培に適した各地に広まり、今はゴルカ・カブレ・イラムなどネパール各地23の地域に生産が広がりました。村では山の急な斜面の頂上まで狭い段々畑にして作物を作っていますので、耕作地の少なさ、水の問題などから、自分たちが食べる量すら収穫できない農家も少なくありません。そうした村人にとっては、斜面の空き地に植えられるコーヒーは有力な換金作物です。それでも、収穫したコーヒーを現金に換えるマーケットを見つけるのは非常に困難なことです。隣国のインドでも沢山のコーヒーが生産されています。困っていた農民の声に応えて、ネパリ・バザーロの「ヒマラヤンワールド」が生まれたのです。ネパリ・バザーロは特に小規模生産者を対象として輸入に取り組んでいます。小規模生産者からの取引を継続していくことで、医療・教育・交通など、村人自身による生活向上につながってほしいと願っています。

@コーヒーの豆は乾燥させて、村の収穫所に集められ計量されます。

A収穫、計量された豆は、皮剥きセンターに集められ、皮を剥き、選別します。

B町まで運ばれ、こんどは、手により丁寧に豆が選別されます。

C政府の許可をもらい、パッキング、出荷をします。

D空輸されたコーヒーは、横浜でローストされ、袋詰めされます。

Eお店に並んだコーヒー


遠隔地事情

 ネパリ・バザーロの歴史を語るとしたら、この話をしなければウソ、というほどに密接な関係をもった活動のひとつにコーヒーがあります。
コーヒーは、紅茶と同様に一国の換金作物としての立場もあり、ネパール政府レベルでの活動の必要性とその限界や、私たち草の根レベルでなければできない活動の必要性をこれだけ鮮明に写し出したものもないのではないかと思うからです。単なるコーヒーだけでは語りきれないほど多くの物語があり、これひとつとっても、フェアトレードが何故必要か、多くのことを教えてくれます。

ネパールでのコーヒー輸出許可第1号

フェアトレードの目的に、小さな生産者への貢献、社会的に不利益を被りやすい立場への貢献があります。その大きなキーワードが女性であることは間違いない事実です。その思いをもってハンディクラフトを中心に企画、開発に取り組む中、コーヒーの販売市場がなく困っている、という出会いがあり、1994年秋にコーヒーの取り引きは始まりました。
当時、政府はいろいろな国へ取り引きをして欲しいと打診を行い、その中で唯一オランダだけが取り引きをすると意思表示しました。オランダは国レベルとして、私たちは、草の根レベルとして取り引きを開始したのです。そして、正規の輸出許可を政府から受け輸出を始めたのは、ネパリ・バザーロが第1号でした。

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