BCP バクタプール・クラフト・プリンターズ

カトマンズ近郊のバクタプールという町にある、手漉き紙製品を専門に生産している団体で、男女100名程が働いています。原材料のロクタを供給している西ネパールの地域でも、村人への安全な飲み水の提供や、ヘルスチェックなどの福祉プログラムを行い、工房で働く生産者だけでなくすべてのワーカーの働く環境を考慮しています。

ネパールの山車

12年間も雨が降らず苦しんでいた時、マッチェンドラ神(観音)に祈ったところ雨が降ったという伝説から、この神を祭るお寺ができ、毎年4〜5月にかけて雨乞いの祭りが行われるようになりました。その祭りでは、巨大な台車に、高い柱を建てた山車が、ヒトの丈程もある大きな車輪の木音をたてながら町を進みます。人々が自然を尊び、自然に祈る姿が心に響きます。


Woman Craft

ウーマンクラフトは、ネパール人女性シャンティ・チャダさんが1993年に起したプロジェクトで、主に手漉き紙を使った製品を生産しています。他のNGOで代表を勤めた経験のあるシャンティさんは、貧困や厳しい生活環境に苦しむ女性たちが、生活改善を願って技術向上トレーニングを受けても、やっと作れるようになった製品の売り先がなく結局収入につながらないという現実を何度も目の当たりにしてきました。生産だけでなく、マーケティングまでトータルに行う組織の必要性を感じ、このプロジェクトを発足させたのです。「ウーマンクラフトで働く女性の多くは、家庭があっても経済的に困窮状態の人です。また、夫に捨てられたり、暴力を振るわれるというような状況の人もいて、そのような女性たちでも、技術を身につけ、収入を得られるようになると、家庭の中でも尊重される存在になります。プロジェクト名を複数形の「Women」でなく、単数形の「Woman」にしたのは、一人一人の女性が、幸せになって欲しいと願っているからです。フェアトレードは、苦境にありながらも生きるために一生懸命働いているこうした女性たちにとって、輝く太陽のようなものなのです。」(シャンティ・チャダさん)

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