IFAT情報コーナ

(INTERNATIONAL FEDERATION
FOR ALTERNATIVE TRADE)

通信16号で、フェアトレードの流れをご紹介しました。そこに書かれているフェアトレード推進役を担うIFATは、大方、45ケ国100団体が加盟する世界的組織で、フェアトレードを力強く推し進めている団体です。
今回は、その目的、会員の資格や、現在の課題、そしてアジアでの国際会議の動きを紹介します。
目的は、貧しく圧迫されている開発途上国の生活改善のために、そして、国際貿易の不公平な構造を変えていくことです。会員としては、南の生産者と、北と南のオールタナティブ組織の同盟で、これをメンバーと呼んでいます。このほかに、輸出入に直接関係しない団体やプレスなども、IFATの目的に賛同する団体であればオブザーバ資格(投票権がない)で、会議に参加したり、会員として参加することができるようになっています。
現在の課題は、フェアトレード性をどのように評価し、格付けしていくか、そのための審査体制の確立や、査定方式の評価、そして、この理念実現に向けて共通ロゴマークを導入するなどがあります。現在は、その幹事国を英国に移しています。年一回の年次総会は、欧州で4月から5月にかけて開催され、秋には地域会議が各5大陸で夫々行われることになっています。
年一回の年次総会は、基本的に欧州中心ですが、例外的に日本の参加も期待されています。
その他、2年に一回の国際会議があり、この時は、地域を越えて、各会員が一同に会して意見交換や会議が行われます。その際に、各種ワークショップや展示会も開催されます。
今年の地域会議は、11月初旬にネパールで開かれます。私たちとお付き合いのあるフェアトレード・ネットワーク(FAIR TRADE GROUP in NEPAL)がそのホスト役を務めます。


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