日本研修を終えて

コットン・クラフト サラダ・ラジカルニカル


 横浜市国際交流協会のお世話で、AOTS((財)海外技術者研修協会)の研修生として、3ヶ月半、日本に滞在し、受け入れ先のコープかながわ、ネパリ・バザーロで大変お世話になりました。その間、仕事だけでなく、ホームビジットや、交流会を通じて様々な出会いがあり、心の交流が持てたこと、大変嬉しく感じております。
 この研修を通じて、多くの組織、お店、そして個人の方々と接触し、本当に沢山の情報交換ができ、頭で考えるだけでなく、体験を通して考えることができました。特に、コープかながわでは、ネパールでは未発達の消費者協同組合の活動について考えさせられましたし、これからのネパール都市部での女性の家事負担軽減に向けての商品開発、配達の仕方など、参考になることが多くあったと感じています。これは、WEANコーオペラティブに伝えて生かして行きたいと思います。ネパリ・バザーロの研修では、特に、都市部だけでなく、地方の工場、お店や市民、学生の方々との交流を通して、フェアトレードへの思いと心遣いを直接感じ取れたこと、そして苦労されながら努力されている姿を感じ取れたことは、今後、生産者の立場で活動するときにも、相手の状況を思いやりながら仕事ができることになり、嬉しく思います。
 本当に、皆様、ありがとうございました。この経験を自分の国で生かして行きたいと思います。



子どもたちからのお便り 

◆ミラちゃんからお手紙

 学費を支援して、プライベートスクールに通っている8年生です。

「ダサインとティハールで1ヶ月のお休みでした。
1学期のテストが終わりました。まだ結果は出ていませんが、ちゃんとできたと思います。お休みを楽しくすごしました。
 夏にはプレゼントをありがとう(小さなジグゾーパズルを持っていきました)。いつネパールに来ますか? 必ず私たちの家によってください。皆様にも「ナマステ」と伝えてください。」

◆アルジュン君から新年の挨拶

 ビシュヌさんのモーニング・スター・チルドレンズ・ホームの最年長者で、キャンパス卒業の後、仕事を見つけてアパートを借りて暮らし始めています。

 夏に会ったとき、当時の給料が6,000円。秋にはもう少し上がりそうと聞いていましたので、もう暫くで少し暮らしが楽になるね、と以前の手紙に書きましたが、生活はそう楽ではないようです。夏には家賃2,000円の一間に暮らしていましたが、隣室の男性がお酒を飲んで騒ぐので引っ越すことになり、家賃が4,000円になってしまいました。
 一つ心配なのは1年前から頭痛に悩まされていて、CTスキャンを撮らないといけないと医者にいわれているようですが、高くてお願いできない状況と書いてあったことです。

 「今の仕事の他にアルバイトをしないと生活していけないけれど、今の仕事には感謝しているし、幸せにしています。皆様にもよろしく、西暦2000年が幸せで順調でありますように」

 やっと仕事もみつけ、ホームから自立したアルジュン君。でも、孤児であった彼には、家族、親戚という援護がない分、厳しい道のりのようです。


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