ボランティアメンバーのネパール訪問 魚谷早苗、栗田利都子、高橋純子、長尾邦子、長尾美欧
8月9日〜20日に、私たちボランティア5名は、代表の土屋春代とともにネパールを訪問しました。ネパリ・バザーロで扱っているフェアトレード商品の生産者や支援している子どもたちを訪ね、多くの人々と様々な意見を交換し、密度の濃い充実した日々でした。
ネパールから日本へ向かう飛行機の中で書いた、興奮冷めやらぬ感想をご紹介します。
* 初めてのことが沢山あり、何もかもが新鮮で興味深いものだったと思います。話には聞いていても・・・百聞は一見にしかずって本当ですね。ダカ織りもスプーンもスタンプも本当に手のかかる職人芸だと思いました。話では理解しきれなかった現状や技術を理解できた貴重な旅、とても楽しかったです。言葉のブランクを無くして、またぜひ行きたいですね。
(美欧:初の海外旅行)
* ネパールは長い間(100年間位)の文盲といくら民主化されたとはいえ脈々と受け継がれてきた(?)カーストにはばまれて、産業を起こすにも教育も資金もないという状態にあると感じた。更に、たとえ資金があったとしても貧しいカーストの人々が作ったものはあまり受け入れられないのではとすら思えた。これからのネパールの発展は、カースト制度の打破と教育、又それを人々に知らしめ、受け入れることに他ならない。カーストの上の人々にとって、それは受け入れがたく、又、口ではそうは言っても、認める(認められる)ことは不可能に近いだろう。それは今まで自分達が得ていた特権を放棄することにつながるであろうと思えるからである。(邦子:初のネパール)
* 旅を終え、今、一言では言い表せない程の衝撃を受けています。生産現場では、見覚えのある商品を作っている所を見て嬉しく思う反面、お祭りを見て宗教的に女性がどんな立場におかれているかを知り、憤りを感じました。夫の足元にかしずく妻の習慣。女性が夫や男兄弟の健康長寿を祈る祭りの話は聞けたものの、女性の健康長寿を祈る祭りの話は聞けませんでした。宗教的な男性優位の習慣、考えからも脱却しなければ彼女達の自立はないでしょう。時間のかかる、深い問題です。美しいダカ織りを織るその手をみつめながら、みんな少しでも教育を受けて欲しい、働く技術を身につけて欲しい、自分の力で強く生き抜いて欲しい、そう願わずにはいられませんでした。(利都子:初のネパール)
* “イギリス、アメリカ、日本、ネパール、どこの国でも女性の問題はただ一つ”ウーマンクラフトのシャンティさんの言葉が耳に残っています。“何人の男と寝ようが貧しい村の生活よりはまし”と小さな娘を売る親がいる。厳しい現実の中で女性達は自分達の足で立とうとしている。小さな仕事をおこし、手に職をつけて歩き出そうとしている。あなた達はどう考えますか。どうしたいですか。手厚いもてなしと熱いまなざしは私たちに問いかけている。ただ見てきただけではすませられない!?熱い7日間でした。(純子:3回目のネパール)
* これでネパール訪問は10回目。生産現場の写真を撮ったり、子ども達と交流してきましたが、今回大勢の仲間と意見を交わしながらの毎日は、新たな発見があり密度の濃い旅でした。また、現地で生産者との話し合いを重ねてきた春代さんと行動を共にできたことで、小さな生産者と密に関わり、個々にあった配慮をし、信頼関係を築き上げてきたネパリ・バザーロの目指す道の一端が見えたと思います。(早苗:10回目のネパール)
訪問先生産者
<フェアトレード関連>
サナ・ハスタカラ(小規模生産者のマーケティングを支援するフェアトレード団体)、マハグティ(マハトマ・ガンディの思想を受け継ぐ歴史あるフェアトレード団
体。女性たちが暮らすアシュラムも訪問)、クンベシュワール技術学校(ニット製品)、サヌ・バイさんの工房(スプーン&フォーク)、ウーマンクラフト(紙製品)、セラミック工房(お香立て)、ウッタムさんの工房(ダカ織り)、シディマンさんの工房(木彫りスタンプ)、シターラさんの作業所(ネパールカレー・マサラ)、コットンクラフト(バッグ、スリッパなど)、マヌシ(絞り染めの布製品)
<教育・子ども関連>
公立校、私立校、モーニングスターチルドレンズホーム(40数名の子ども達を引き取り家族として育てているホーム)、CWIN(子ども達の権利を守るためのNGO)
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