海外の動きT

国営ネパールテレビ局チームによる日本のフェアトレード取材

 昨年(2000年11月26日)、日本とネパールの交流を描く日本紹介特別番組の取材として、地球市民かながわプラザと、その中にあるフェアトレードのお店、ベルダの取材が、ネパールの国営テレビ局チームによって行われました。

 これは、日本とネパールの交流プログラムの一環として日本が招待したもので、外務省外務大臣官房海外広報課が窓口となって行われました。

 そして、その模様は、ネパールで12月23日に放映されました。現地の関係先から、突然、そのインタビューのコメントや感想がEメールで届き、私たちも驚きつつ喜びました。相互信頼の橋渡しにもなっていることを実感したひとときでもあります。

 この取材は、日本とネパールの交流を深めるプログラムとしても、また最近現地でも、フェアトレードの活動成果が放映されているので、実際の日本の活動を紹介するという意義もありました。

ネパールのテレビを見た知人の感想
Dさん:土曜日のネパールテレビで映っているのを見ましたよ。日本とネパールの友好に大変良いですね。
Aさん:土曜日のテレビを見ました。テレビに映っているので、嬉しくも驚きました。その時、家族の皆に 話したんですよ。日本で私達ネパールの商品を紹介してくれて嬉しいです。


海外の動きU


 貧困をなくし、一人一人が尊重される豊かな社会を造るには、小さな生産者、農民たちの生活が向上することが大切です。その実現には利益追求のみを目的としていないフェアトレードが大変重要だという理解が年々深まっています。
 私たちが所属するフェアトレードの生産者とバイヤーの世界的な組織(IFAT)では、早くからその視点にたって活動してきました。
 最近、ドイツの建築分野でも、そのデザインの過程において、環境とフェアトレードを考慮して仕事がすすめられていると関係者から聞いています。例えば、アレルギーを持つ人に自然素材を使った建築素材を提供する際に、ネパールのロクタペーパー(自然のものだけで作られた伝統的な手漉き紙)を壁紙として使い、柿渋を塗る、という具合です。日本でもごく一部ですが、そのような動きがでてきています。
 オーガニック証明機関の国際的頂点にたつIFOAMでも、この動きは顕著です。例えば、昨年の3月に開かれた科学会議では、小さな生産者の証明取得に焦点があたりました。
 その会議で、IFATからフェアトレードの活動が紹介されました。IFOAMとIFAT、FLOの交流を通じて、フェアトレードへの認識は更に高まりつつあります。
 ネパールでは、世界最高峰のエベレストの麓に近いカンチャンジャンガ紅茶農園(KTE)がFLOの生産者リストに登録され、IFOAM傘下のオーストラリアの有機栽培証明機関NASAAが毎年現地を訪れ、そのオーガニック水準の維持に寄与しています。



読者の声


● フェアトレードの心暖まる素晴らしい商品(作品)が大好きです!少しですが(たくさんは買えないけど)今年も買います!お手伝いしたいけど遠い(泣)。 真心込もったネパリが超好き!(Yさん)
● 地味で一歩一歩のご努力、頭が下がります。
何かお役に立ちたいと常々考えて居りますが、体がついて行きません。仲間を増やして春には先ずお店を訪ねることから始めます。(Sさん)


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