ヘナによる小規模農家の生活向上に向けた取組み

 ネパリ・バザーロでは、常に新しい商品作りに取組んでいます。その一つに、数年前から取組んでいる西ネパールを中心としたコーヒー栽培の促進活動があります。
 今回は、染料に使われるヘナ、そしてアムラでの活動を紹介します。通信23 号で紹介した西ネパールの取組みや極西ネパールで取組んでいる活動です。
 僻地の活動は、私達だけの力では手がかかりすぎるので、誰と手を組めるかが大変重要なポイントになります。
 ネパールのヘナは、生活が厳しい西側の、大変暑い平野部に育ち、お祝いごと、お嫁に行くときなど、ごく限られた儀式の際に髪を美しくするために使われています。
 私達はこのヘナが現金収入に結びつき、生活の向上に役立つように現在活動中です。まだ、製品化できる段階にはなく、現在皆様にお届けしているヘナは、インドのラジャスタン地方で採れた高品質のものを選んでいます。
 アムラは、生活の厳しいネパールでも、特に困窮していると言われる極西ネパールのジャングルで採れる実を集めて製品化したものです。収入手段のほとんどないこの地域の家庭が、現金収入を得ることで生活が向上し、家庭における女性の地位が向上することを期待しています。この取り組みは、ここで長年活動してきたネパール・ウーマン・クラフト(NWC)、女性起業家協会(WEAN)、この地域で14年間、民生委員として女性問題の解決に取組んできた女性、ラジェスワリさん、そしてネパリ・バザーロのネットワークにより実現しました。
 地域の人々にどこまで貢献できるかは、まだ始まったばかり。やらなけれならないことは沢山ありますが、欧米にたよるだけでなく、私達アジアの仲間としても、このように初期の段階から取組んでいかなくては、と思っています。機会をみて、また状況をご紹介します。


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