ネパリ・バザーロ設立
10周年を迎えて
1992年に活動を始めたネパリ・バザーロは、今年の8月でちょうど10年目を迎えます。「ゆ〜&あい」と名づけた勉強会に始まり、1991年にネパールの子ども達の教育支援を目的としたボランティアグループ「ベルダレルネーヨ」を立ち上げたことが始まりです。その資金作りの目的もあって翌年「ネパリ・バザーロ」を設立し、ネパールの手工芸品の輸入販売がスタートしました。
当時は、フェアトレードという言葉も知らず、ネパールの状況も活動の中で少しずつ分かってくるという手探りの状態でした。輸入販売活動が生産者自身の生活向上にも貢献するよう、継続的に生産者に会い、状況を直に知り、コミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いていくという姿勢は、当初から現在まで変わることがありません。
教育状況改善のために学校を作りたいと考えていた私たちは、学校という器だけを作っても状況は良くならない、家族や地域の経済状況を向上させることが、教育、環境、女性の権利、保健医療など多くの問題の改善につながる、ということを実感し、フェアトレードによる貧困問題の改善が活動の主軸になっていきました。
私たちの活動に理解協力してくださる方々も日本の全国各地に増え、ネパールの生産者の方々とも、都市部から遠隔地まで数多くのネットワークができて来ました。フェアトレードの世界組織IFATにも加入し、技術、情報の面で他の国の団体とも連携を取ることもありました。こうして、この10年間で規模を広げ、内容も濃くなり、果たす責任もずいぶん重くなっています。
今後は、顔の見える関係を大切にしながらも、継続性と結果を出す努力をしながら、更に活動を深めていきたいと考えています。
今年発行する通信では、この10年を振り返りながら、フェアトレードを通して私たちが目指す社会について考えていきます。皆様からのお便り、お待ちしています。