お茶の郷博物館展示協力と料理教室

北山詠美子/大田昌治


◆お茶の郷博物館のネパール展協力

 2002年6月1日から7月7日まで静岡県榛原郡金谷町にあるお茶の郷博物館が企画したネパール展「お茶と山々と神々」の準備のために、2002年春、お茶の郷博物館館長小泊さんがネパリ事務所までいらっしゃいました。ネパールの紅茶についての情報を入手するため(社)日本ネパール協会からご紹介されたのがご縁です。
 事務所では、ネパールのカンチャンジャンガ紅茶農園から届いたヒマラヤンワールドのオーガニックティーを紅茶の専門家の方にお出しするということで、少々緊張気味。召し上がっていただくときも、まじまじとその様子を見つめて、反応にひとつひとつどぎまぎしましたが、フレッシュな風味、というお言葉をいただき、ほっと安心しました。
 ネパール展にご協力することになり、展示するお面やネパールの地図、山の写真、ミティーラアートの大きな壁画、楽器など細かい打ち合わせを経て、次はネパールからの展示品の入荷。それも無事終わり、次は搬出、展示の準備です。
 期間中は、館内で販売を行う夢市場さんのイベントコーナーにて販売させて頂けることにもなり、イベント前日にお邪魔してディスプレイも実施しました。初めて会うスタッフの方々も、みな親切にお手伝い下さったり、お食事を用意して頂いたり、博物館の学芸員の方も展示の準備に遅くまで奮闘してくださって、あたたかなお気持ちにほくほくしながら、静岡県の金谷駅をあとにしました。(北山詠美子)

◆お茶の郷の「料理教室」協力

去る6月16日、「お茶の郷博物館」主催、ネパリ・バザーロ協力による「ネパールカレー教室」が金谷町で行われました。これは、ネパール展としてネパールのお茶を中心に、市民の方々に生活・文化や歴史に親しんでいただくために行ったものです。
 当日は、朝早く大船駅を出発したスタッフ・ボランティア、総勢15人の内8人が中心となり、この料理教室のお手伝いと講師を務めました。
 地元の方を中心に、遠くは名古屋からも参加。参加者30名を含む総勢45人近い人達で会場は活気づいていました。丁度、ネパールからの研修生として来日中のネパリ・バザーロのカトマンズ事務所スタッフのジャリーナとボランティアの魚谷早苗が講師を務めました。女性起業家シターラさんが起したスパイシー・ホーム・スパイシーズとネパリ・バザーロが共同で開発した本場のカレー2種類や、アチャール、マサラティーなどネパール風味一色のメニューに挑戦しました。
 初めての味や香りに目を白黒する人がいたり、切り方や炒め方も調理台ごとに異なります。それぞれのグループで味に違いがあることを知って驚く人もいました。普段、神奈川県の地球市民プラザで料理教室を開催している私達にとって、また違う雰囲気や出来事を楽しませていただきました。
 チョッと遠いけど、日頃と違った場所や人々との出会いと活動の機会を作って下さったお茶の郷博物館の館長さん、そして、きめ細かな配慮をして下さった博物館のスタッフの皆さんに感謝です。これからも、年1回の学習ツアーに絡めて、このような機会があれば交流を楽しみたいと思います。(太田昌治)

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