福祉プログラムレポート (vol.33)

 サポート会員の方々の会費を中心に、応援してくださる方からの寄付などを加えて、ネパリ・バザーロは子どもたちの教育支援、女性たちの自立支援を行ってきました。ホームの子どもたちへの支援は20年、セービングファンドも開始から4年が経ちました。継続的に行っている支援についてご紹介します。

◇セービングファンド
 働いて得た収入は家族のために使って、自分の手元に残せない女性たち。まとまったお金が必要な時に自分の意志で使えるお金を貯蓄するシステムです。毎月、女性たちと職場が同額(100~200ルピー)ずつ、ネパリが倍額を出して、一人ひとりの銀行口座に積み立てていきます。

◇カンチャンジャンガ紅茶農園(KTE)奨学金
フェーズ1
紅茶農園で働くワーカーの子どもたちすべてが基礎教育を受けられるようにと2002年に始めた支援。県立神奈川総合高校有志によるワンコインコンサートの収益も資金の一部になっています。2010年度は約40万ルピーの奨学金で150名以上の子どもたちが通学しています。
フェーズ2
10年生までの基礎教育を終えた子どもたちのうち、成績優秀で意欲のある子の専門教育を支援。2007年に3名、2008年に2名、2009年には8名、2010年には4名が進学しました。看護、農業、教育、商業など、卒業後に村に貢献できる専門知識を意欲的に学んでいます。

◇キサン民族への奨学金
厳しい状況におかれている、東ネパールの少数民族キサンの子どもたち・若者たちが、必要な教育を受け自立できるよう支援を開始しました。2010年7月に若者たち7名の学費約30万ルピーの支援を行いました。

◇シリンゲのケサブさん学費
 シリンゲコーヒー協同組合の今後を担う人材育成のために、組合長のバドリさんを支える若きケサブさん(20)が農業の専門技術を学べるよう、まず、入学金6万ルピーを支援しました。

◇トゥリさん家の子どもたちの奨学金
 竹かご職人のトゥリさんの子どもたちが継続して学校に通えるよう、2006年から学費支援をしています。落ちこぼれて自信をなくした子どもたちが授業に追い付けるように依頼した家庭教師も含めて、現在3人の子どもたちを支援しています。

◇モーニングスター・チルドレンズ・ホーム
 身寄りのない子どもたち50人以上を家族同様に育てているビシュヌさん夫妻が運営するホームです。1991年に、代表の土屋春代が初めてネパールを訪れて以来生活費支援を継続。水道設置費、障害のある子の義足代などのスポット支援も必要に応じて行ってきましたが、レギュラーサポートとして現在は月50,000ルピーをお渡ししています。

1ルピー=約1.3円

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■スパイシー・ホーム・スパイシーズ
2007年1月開始。現在の対象者7名。
■コットンクラフト
2008年4月開始。現在の対象者26名。
■ヤングワオ
2009年1月開始。現在の対象者12名。
■コーヒー選別の女性たち
2010年1月開始。現在の対象者5名。
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