静岡出身の立田秀信さんと東京出身の阿部恵子さんが1991年に飯田市の北に位置する飯島町で移動販売から始めた「てくてく」。 秀信さんは,松本の「おやおや」という無農薬野菜店で働いた経験と,アジア,アフリカを旅して知った環境や社会問題から, 自分たちが納得できるものの流通に携わる仕事をしたいと考えていました。 始めは野菜を作るところから手掛けていましたが,調味料や地元の加工品も扱ううちに畑まで手が回らなくなり,販売に専念するようになりました。 その後,顧客も品数も着実に増え,手ごたえを得て,1993年に飯田で店を構え,さらに手狭になったため2002年に今の場所に移りました。 広々とした店内には,食品,衣類,書籍,雑貨などバラエティ豊かに商品が並び,若いスタッフがきびきびと働き,活気にあふれています。 メーカーの人を招いて話を聞いたり,マクロビオテックの料理教室を開いたり,商品に関連したワークショップも開催しています。 フェアトレードは,「おやおや」で知り,オルタナティブな活動に刺激を受け,自分の店でも扱いたいと思っていました。 「自分が買って支払ったお金がどこに届いて,どう使われるのか,フェアトレードをきっかけに,その行方を常に意識してほしい。 貧しくて大変だというだけでなく,周りまわって自分たちに戻ってくることを伝えたい」と考えるお二人。 この地域にフェアトレードを扱う店がなかったので,お客様にも貴重な存在となっています。 ネパリの商品は1993年に店を持った時から扱っています。カレーのおいしさ,レシピの分かりやすさ, 衣類の質やデザインの向上,カタログの充実など注目しています。 店での販売以外に,ネット販売も行っています。店には置ききれない品揃えの多さに,全国からアクセスがあります。 地元の方はお店を,遠方の方はネットを訪れて,隅々まで探索してお楽しみください。
店主:阿部恵子 〒395-0051 長野県飯田市高羽町3-4-6 Tel:0265-53-5980 / Fax:0265-53-5983 Open:11:00〜19:00 定休日:日曜 info@tekuteku.net http://www.tekuteku.net/
上諏訪駅前に店を構える「ながせ」は大正8年に呉服屋として創業しましたが,時代と共に扱うものが変わり,今は婦人服と寝具が中心のお店です。 広い店内の入口付近がフェアトレードの衣類や雑貨のスペースとなっています。 三代目店主の長瀬潔さんがフェアトレードを知ったのは12年ほど前のこと。 生産者のことを考えて仕事をし,世界が丸くつながるようにというフェアトレードの考えと,その情熱に感動しました。 オーガニックコットンにも関心を持ちました。昔ながらの本物のやり方が悪いからではなく, 利益が取れないという理由で捨てられてきたことを知り,目を開かれる思いでした。 本物の商品が廃れていくのが残念で,悔しくも感じました。安くて利益が上がることが,お客様にとっても店にとってもベストという 量販店指向に限界を感じていただけに,新たな情熱と可能性を見出したように思いました。そして自分が理解したことを人に伝えたいと強く感じました。 その後ネパリを知り,事務所を訪ね,展示会にも参加しています。「ネパリの一番の魅力は『人』。『皆の行かないところに行く。 できたものを売るのではなく,彼らが気付いていないものに注目して商品にしていく。うまくいったら次を開拓する』という考え方。 長く続けていると安易な方に流れるが,ネパリにはそれがない。 力をもらって,自分も同じ気持ちで一緒にやっていきたい。ネパリの展示会では,新商品を見られるだけでなく, スタッフに会えるのが楽しみ。熱意と想いの結集した商品を頑張って売っていきたい。ネパリが,ネパールの素材を活かして開発し,命を与えた商品を, 皆に認めてもらえるように広めたい」と穏やかに,力強く語る長瀬さん。 もっと発信し,心を通わせ,同じ想いを抱いて活動していきたいと,近くの県立高校や短大の学園祭にも協力しています。 短大ではゼミの教授が力を入れてくれています。 フェアトレードの衣類は20代のファンも多く,協力者も増えてきました。諏訪地域の拠点として,フェアトレードを広めています
店主:長瀬 潔 〒392-0004 長野県諏訪市諏訪1-6-16 Tel:0266-58-4300 / Fax:0266-58-2497 Open:9:30〜19:00 定休日:日曜 jlmejlus-kn@yahoo.co.jp