≪西平黒糖@名護を訪問しました!(2019.2.14)≫

3商品のひとつ『スイートカカオニブパウダー』は、パウダー状のカカオニブと、粉黒糖をブレンドしたもの。カカオの苦味と酸味を、黒糖の甘みが引き立てて、風味豊かな味わいです。

この製品や、これから作るチョコレートに使う黒糖を探していましたが、感動の出会いがありました。名護にある“にしひらのサーターヤー”、「西平黒糖」さんです。

1971年に西平賀盛さんが創業されて、今年で48年。煮詰めてはろ過の作業を薪窯で5回繰り返し、さらに2回ガス窯で微調整して仕上げる7窯製法。昔ながらの製法を堅実に守られています。

現代表の具志堅さんと、工場長の荻堂さんの姉妹は、6年前に父である西平さんから引き継がれたそうです。「こんな難儀な仕事は誰にも継がせられない」と西平さんは思われていたそうですが、「この黒糖しか食べられない」というお客様がたくさんいることを知り、姉妹は父に頭を下げて継がせてもらったそうです。

さらに4年前、さとうきびの収量が激減してした時に危機感を感じ、自社栽培も始めることにしました。この時も、父に頭を下げて畑をやらせてもらったそうです。初収穫を目前にして、西平さんは亡くなられたそうです。

お二人からは、父である西平さんへの尊敬と愛情が伝わってきました。父だったらどうするか、何というか、いつも考えて仕事をされているそうです。

やわらかく素敵な笑顔のお二人の、この味を継いでいくというしなやかな強さが伝わってきました。この黒糖が美味しい理由が分かりました。素晴らしい黒糖に出会えたことに感謝です。

写真1枚目
工場にある1号機の前で。奄美大島から持ってきた初代の機械が大切に保管されています。

写真7枚目
さとうきび畑に向かう道。1944年の「十・十空襲」の時、母は姉に手を引かれ、兵隊さんの死体を乗り越えて、この山道を逃げたそうです。泣いたら姉に怒られるので、涙をこらえて今帰仁まで行ったそうです。

写真8枚目
工場の横にある本家。戦争中は、アメリカ軍に焼かれて、一面焼け野原だったそうです。

≪春カタログご希望の方は、お名前・ご住所・連絡先をご明記の上、「カタログ希望」とFBでメッセージ、もしくはメール(common@nbazaro.org)をお送りください。今月末~3月初旬にお送りします≫

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