≪今月のスタッフ一言 2021年3月≫

長文です。長文です。

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東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森前会長の女性蔑視発言は国内外に大きな波紋を引き起こしました。本人はもとより委員会も関係各団体も政権も想定外の厳しい反応に対応が日を追うごとに変化しました。そして、高齢でもない女性が会長に就任し一件落着でしょうか。真のジェンダーフリーにはまだまだ時間とエネルギーが必要です。これを機に大きく前進したいですね。ところで、森さんの家庭はかかあ天下で森さん以外はみな女性。心優しいおじいちゃんで女性蔑視などとんでもない、そうです。以前も森さんは夫婦別姓問題で「家内から別姓にと要求されたことはない。不必要だ」と、国会で発言され驚きました。自分の家庭が基準なんですね。政治家として要職につき国家の舵取りをする人の判断基準がかなり恵まれたご自分の家庭だというのは困ります。誰よりも弱者に対する想像力をもっていただきたい政治家達の想像力の貧困さは目に余ります。選挙で『ノー』を突きつけましょう! (春代)

今月は、ネパールのことも伝えたいのですが、ちょっと身近な話題へ。森元首相の女性蔑視発言から日本女性の社会進出が遅れているという議論、色々なところで話題になっていますね。欧州をみても、オールタナティブ・トレードからフェアトレードという活動が活発になる1990年代、女性の社会進出は、まだ日本も、欧州も、米国もそう変わりない男中心の社会でした。様々な要因が能力ある女性の社会進出を阻んで来たので、フェアトレード基準にもジェンダーバランスの指標が入っています。男女差別の象徴ともいうべき姓の選択制を取り入れることを国連から勧告されている日本です(男女平等社会への登竜門)が、日本の最高裁は、昨年末、夫婦別姓を認めないのは合憲としています。国際社会との認識の差(遅れ)は、どうしようもなく大きい。昨年亡くなられた米連邦最高裁判事ルース・ギンズバーグのような人がいたら、と思ってしまいます。昨今の議論が盛り上がり、活気ある日本になることを願っています。(完二)

最近のニュースはオリンピックがらみの女性差別発言とその後の対応でもちきりです。「明らかにアウト」な発言のどこが問題なのかが全くピンとこない人がいること、おかしいと思っても忖度して何も言えない不健全さが露呈しました。昨年末に障害福祉業界の重鎮が性暴力で訴えられました。毎年大規模なセミナーを開き、各省庁や有名政治家ともつながりの深い人でした。その裏でのセクハラやパワハラに周囲は何も言えなかったとのこと。声を上げた方々の勇気と正義に敬意を表します。2年ほど前に社会派フォトジャーナリストが性暴力で訴えられましたが、ほとんど同じ図式のように思われます。立派なことをしているから、第一人者で権力を持っているから、周りが何も言わないから許されていると勘違い。周囲はパワハラを恐れ、その業界でやっていけなくなるからと押し黙る。でも、そうした構造は大なり小なり自分たちの周りにも蔓延していて、ダメなことをダメ、おかしいことをおかしいと言える空気を取り戻さないと社会は変わらないですよね。黙っているのは認めたのと同じだという認識と、声をあげる人が守られる社会をまず自分の足元から作っていかねば。(早苗)

新型コロナウィルスの感染拡大からもう1年。まさか1年も続くとは。未だ政府による科学的な対策や必要な支援策はとられていないと多くの人が感じていると思います。間もなく東日本大震災から10回目の3.11。1日1日の積み重なりの、私たちのこの10年。原発は再稼働を許してしまい未だ推進されています。原発事故被害者の方々のお気持ちはいかほどかと申し訳なく悔しく思います。戦後76年、沖縄・辺野古の新基地建設のための埋め立てに、ご遺骨が眠る激戦地の土地が海に捨てられようとしています。人の尊厳を根こそぎ奪い取る冷酷なことを、この時代を生きる私たちは許してしまっています。何とかしなければと危機感がありますが、希望も感じています。今回、春カタログでご友人ご紹介キャンペーンを行ったところ、とても多くの方が大切なご友人の方をご紹介下さいました。FAXや申し込み用紙に、手書きで丁寧に書かれたお名前から、どんな方だろうとワクワクしながらお手紙を書いています。楽しく、美味しく、気持ちよく日々暮らしながら、理想の社会を共に目指す仲間をさざ波のように広げていきましょう!!ありがとうございます!!(百合香)

自粛という言葉が日常的に使われるようになった社会、そんな社会の中でも自分にできることはないかと自らの興味と行動する気持ちを大切にされている若い世代のボランティア・インターンの沢山の方々が事務所に来てくださいました。若い世代の方とお話していると、多くは就職という一つのゴールの様な物に悩まされているように感じます。自分にはどんな強みがあって、どんな会社で働けば良いのか…と卒業と同時に「正解」を見つけ出そうとしています。日本の教育では人と異なる行動や考えは排除され、個々を消させます。しかし社会にでるためには「あなたの個性は何ですか」「この会社に何をしてくれますか」という大人の問いに正解しなければいけないという矛盾があります。そんな社会ですが、私は沖縄で多くのかっこいい大人たち(沖縄カカオプロジェクトの仲間)に出会いました。守りたいものを守るため、それぞれの場所で生きる皆さんは、初めからその道にいらっしゃった訳ではありません。初めからその「正解」というものを見つけだしていたのではなく、点と点がつながり合っていく長い人生の中で軸が見つかった様に感じます。社会が強制する矛盾したレールに若い世代が苦しむことのないよう、いろんな生き方をしてもいい、一人ひとりの「正解」を見つけるまで時間はいくらかかってもいいんだよと、教えてくれる社会を作らねばと思います。そしてそんなかっこいい大人たちがいるんだよと多くの若者に伝えたいです。(萌)

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