東日本大震災の支援について(第5回中間報告) (1/28)

新しい年を迎えました。いかがお過ごしですか?韓国では60年に一度の、縁起のよい黒龍の年ということで期待が高まっているそうです。本当によい年になることを祈ります。
 昨年起きたことは夢であってほしいという被災された方たちの思いも空しく、不自由な仮設暮らしに追い討ちをかけるかのような酷寒の日々が続いています。雪や凍結で近づくことが難しいためもあり、ボランティアも激減しています。一日も早い春の訪れが待ち遠しいですね。

 ネパリ・バザーロは年末から年初にかけて、美味しいプレゼントをたくさんいただきました。お米、りんご、玉ねぎ、青菜、白菜漬け、山芋、ラ・フランス、いかの珍味、まぐろ、かます、活き鮑、わかめ、醤油&めんつゆ、お菓子などなど、被災された方たちからの思いがけないプレゼントの数々でした。
 どなたも大量にくださり、たくさん食べさせたいという優しいお気持ちが伝わってきて感激しました。「やっと海に潜れるようになったから、取れたてを食べて欲しくて」というメッセージとともに活きたまま届いた鮑をみて、10ヶ月もの月日を経て、やっと再開できた漁をどれほど喜ばれただろうと想像し、胸があつくなりました。その喜びを分かち合いたいと思っていただいたうれしさもあり、格別のお味でした。皆さんと温泉での交流会を通して親戚のようなお付き合いができることをとてもありがたく思っています。

 ご支援をくださった皆さまにその美味しさをおすそ分けできず本当に申し訳ありません。ホームページの写真でせめて想像してみてください。このように、皆さまを代表して私たちはご馳走にあずかり、大事に脂肪として溜め込んでいます。
 今年もできることを精一杯させていただき、東北支援を続けますので、どうぞ、引き続きのご支援とご協力をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
ネパリ・バザーロ代表 土屋春代

これまでのご報告です(2012.01.21現在)

  収入の部 支出の部
現金
11,937,652
9,718,638
現物支援
1,850,105
1,850,105
今後  
2,219,014
合計
13,787,757
13,787,757

注1) 現物支援額は、生活セット、温泉招待企画にご提供頂いた食料品を換算したものです。それ以外に協賛でいただいた食料品や嗜好品、衣料品、靴などは換算していません。現地で必要としている方にお渡ししています。詳細は、年末の報告書にてご報告したいと思います。
注2) 現地に行く交通費(一部ネパリ負担)、レンタカー代、食費、宿泊費などの経費は一切支援金から出していません。全て活動する本人が自費で出しています。

釜石市 炊き出しと物資支援 60,000円+炊き出しと物資支援
公的避難所3ヶ所、私的避難所2ヶ所、釜石市災害支援センターに伺いました。

 

 

 

石巻市、陸前高田市 生活基本セット支援 4,362,091円
生活セット263セット、布団6点セット170組、敷布団&カバー36組、枕&カバー18組、枕15個、衛生セット146セット、食品セット90セットを支援しました。

 

 

 

石巻市立吉浜小学校支援 349,941円
北上町吉浜小学校に体操服上下20人分、ジャージ上下20人分、赤白帽180個、普段着80着支援しました。アメリカ・カリフォルニア州リビエラ小学校からの支援品のお届けをしました。

石巻市役所 文具支援 21,630円
石巻市役所に各種手続きや相談に来られた被災者の方たちへ書類ファイルや筆記用具などの文具をご提供しました。

東松島市 老人介護NPO法人「のんび~り すみちゃんの家」支援 1,111,994円
仙石線東名駅の直ぐ近くにあり、津波で大規模半壊の被害にあった「すみちゃんの家」の再開に向けた支援をしました。システムキッチン2式、大型冷凍冷蔵庫3台、洗濯機2台、電子レンジ3台、オーブントースター2台、木製ベッド5台、電動ベッド1台、組布団7セット、除湿器1台、電気敷毛布12枚を支援しました。

 

 

 

 

陸前高田市 障がい者施設「すずらんとかたつむり」開所支援と共同開発プロジェクト 353,461円
パソコン3台(ノート2台、デスクトップ1台)、プリンター、付属機器一切、6人掛けダイニングセット3セット、文房具多数の支援をしました。また、作業所の業務の柱として、北限の椿油「気仙椿油」の復活を一緒に目指すことになりました。昔からこの地域の方たちは、地元で採った椿の実を地元の製油所で絞り、毎日の食卓で使っていたそうです。植物油の王様といわれる最高品質で、食べて美味しいのはもちろん、美容にも健康にもよい椿油が仕事づくりにもなるうれしいプロジェクトです。ネパリ・バザーロとしては初の純国産品。震災でダメージを受けたため、椿の実がかなり減っていて、最初は少しずつしか作れませんが、ゆっくりゆっくり、利用者の皆さんと取り組んでまいります。


 

 

 

季節のお花を植えました 382,560円
釜石市仮設住宅:プランターセット(プランター1、肥料入培養土、鉢底石、スコップ1、軍手2組)を200セット。
陸前高田市「すずらんとかたつむり」、竹駒町公民館、矢作町仮設住宅:プランターセット80セットとジョーロ5個を提供し、すずらんとかたつむりの利用者の皆さんと一緒に、パンジーとビオラを植えて設置しました。
石巻市北上町、東松島市「すみちゃんの家」:水仙の球根を植えました。今年の春に咲きます。

電気敷毛布と湯たんぽ支援 1,624,085円
釜石市、陸前高田市、石巻市、東松山市に、合計900枚の電気敷毛布と70個の湯たんぽを支援しました。

 

 

 

陸前高田市役所健康推進課プロジェクト支援 234,072円
仮設住宅に入られたお年寄りたちの生活不活発病予防のための野菜栽培を支援しました。野菜用プランター78個、スコップ54個、軍手75組と、お年寄りの体力、筋力測定のため「長座体前屈計」や「膝伸展力計」など様々な機器の支援をしました。

陸前高田市 在住外国人旅費支援 389,375円
日本人と結婚し陸前高田に住んでいて家を流された、フィリピン人女性とお子さん2組と中国人女性の一時帰国費用を支援しました。

東鳴子温泉ご招待企画 829,429円
5月29日、7月3日、8月21日、9月25日、10月30日、11月27日、12月25日の計7回、石巻市、陸前高田市の方たちを日帰り温泉とお食事交流会に毎回約50人ご招待しました。 
調理や交流会の会場「鳴子公民館」の使用料を大崎市は無料にしてくださり、東鳴子温泉観光協会もとても協力的で、各旅館さんから毎回タオルや歯磨きセットのご提供を受けました。公民館スタッフ、送迎の観光バスの運転手、関わる全ての方たちが協力し、応援してくださいます。


 

 

 

 

メニュー例(12月):おでん、鶏の唐揚げ、飛竜頭もどき、煮込みハンバーグ、コーンクリーム春巻き、ウシャさんのチキンカレー、ベジタブルカレー、カレーピラフ、ミニお好み焼き、中華風春雨サラダ、酢の物、漬け物、ごまプリン、バナナドーナツ、パイナップルの寒天寄せ、アップルパイ、フルーツ盛り合わせ、コーヒー、紅茶、緑茶、サイダー、コーラ、ウーロン茶、オレンジジュース、ビール、日本酒。さらに特製特大クリスマスケーキ4台の差し入れがありました。

2012これからの支援:
炊き出し
3月10日 東松島市「すみちゃんの家」の呼びかけたイベント(*)を応援するため、カレーの炊き出しをし、参加者の方たちにふるまいます。
「夢ハンカチ・希望の虹をかけよう 
~ありがとう仙石線、ありがとうボランティアさん~」
3月10日午前11時 野蒜駅集合(ネパリは、東名駅周辺担当)

仙石線の一部、「高城町駅」~「矢本駅」までの9駅間が津波災害で不通になったまま10カ月を迎えようとしています。今まで当たり前と思っていた生活ができなくなって、初めて知ったありがたさ。感謝を伝えるとともに、一刻も早く「仙石線」を復興してもらえるようにと「すみちゃんの家」伊藤壽美子さんは運動を起こしました。住民や有志の一人一人が書いた願いのハンカチを糸で縫い繋ぎ、野蒜(のびる)駅と東名(とうな)駅のひと区間(約2キロ)の線路を歩いて一直線につなぎます。参加者に温かい手料理と子どもたちには文房具のプレゼントが配られます。

今後の温泉ご招待予定
2012年3月25日 陸前高田市の仮設住宅の方たちを、初めて1泊でご招待します。その後も日帰りや一泊でのご招待を4月15日、5月27日、7月8日、8月5日、10月28日で予定しています。

椿油プロジェクト
壜や製品シールのデザインが決まり、作業場の建設の準備を進めています。秋の初搾りの頃「椿油まつり」を開いてお披露目ができたらいいなと思っています。

ご支援頂きました方々へは、支援金とその明細リストをお送りしています。

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