大震災発生の様子(現地からのメール)5/1

私たちの支援物資を受け取った方からのメールを頂きました。先週と今回お会いした方です。「支援物資を受け取り、前向きに進めそうです」、「助かりました」、というお話しを頂き、ありがとうございます。今回、そのことを、携帯から詳細に語ってくれました。長文ですが、大変貴重な内容ですので、そのまま、ご紹介させて頂きます。一部、名前など個人に関する部分は省略しています。

『石巻市のKと申します。Sさんのお店を通して、御社からの支援物資であるキッチンセットやお布団をいただいた者です。本当にありがとうございました。おかげさまで 長布団を布団がわりにしていた日々から抜け出すことが出来、体の痛みが軽減しました。キッチンセットも内容に驚かされました。細かいところまで考えていただいて本当に嬉しかったです。キッチンセットをみてちょっと現実に目覚めました。普通の暮らしならあたり前すぎて改めて買い足さないようなものでさえ、なにひとつないんだな、と。買い物に行くと「これは家にあるからいらないか」と思うことがあります。でもそのあとに「家の外側があるだけで、あとは何もないでしょ」とツッコミをいれる私がいます。あまりにも突然全てを奪われてしまったので現実なのかうつつなのかさえわからなくなることがあるんです。目を閉じれば、実家があり実家の家族がいて、私の育った町や学校があり、自宅があって花がたくさん咲いた庭があって、大好きだった私の黄色い車があるんです。ずっと目を閉じていたいと思っていました。でも夜になって目を閉じれば、思い出しても現実に会えないことを思い知らされて、会いたくて会いたくてただただ泣くしかありません。長男が私と同じことを思っていました。目を閉じていたいと。息子に言われて始めて気がつきました。もう過去になってしまったものにすがって目を閉じていたいと願うことは生の拒否を意味するのだと言うことを。長くなりますが、お会いしたときにはあまりお話ができませんでしたから、私の津波の体験をメールします。私が体験したことを話したことで、もしも何かの、誰かの役に立てるなら私も前に進めるような気がします。長くなりますが、読んでいただけると嬉しいです。』
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