創刊号

もくじ

創刊号の発行に向けてナマステ
ご結婚おめでとう!
運営委員「早苗」のネパール訪問印象記
おもちゃの紹介
ネパール駐在報告
ネパリ・バザーロからのお便り
バザーの日程
ご寄付名簿
編集後記

ニュースレターページへ戻る次号へ進む



創刊号の発行に向けてナマステ
 皆様の暖かい激励に支えられて、この度、会報の創刊号を出す運びとなりました。ネパールの生の姿が、たとえ一部であったとしても、ご紹介できたらと願っています。そして、皆様と共に前進できたら光栄に存じます。
 通信のタイトルは、「緑の学校」というエスペラント(語)を使っています。実は、以前に、ネパールに寺子屋でも良いから作ろうと計画し、その当時の名前に由来しています。年に、3〜4回の発行を目標に進めて行きます。出来れば、英訳の通信も将来は発行したいと思います。
活動の中心は、二人の寄宿舎生活の子どもたちと、親のない子どもたちを、親子として面倒を見ている方のホーム支援です。一度始めた支援は、長期にわたって行う必要があるので、このぐらいに限定して、慎重に対応して行くつもりです。
 また、子どもが学校へ行けるためには、親の経済状態が課題で、特に、そのしわ寄せを受ける女性に着目し、お互いの経済活動を通して、お互いが自立する道を目指す活動をネパリ・バザーロが行っていきます。イギリスのOXFAMを始め、ヨーロッパでは、この面の活動が盛んですが、日本は、遅れているようです。私たち自身、NGOとしての自立も重要な課題です。応援していきたいと思います。  
目次へ

ご結婚おめでとう!
 この夏と秋は、大変沢山の出来事がありまし多。メンバーの秋山和美(元ネパール医療ボランティア・ワーカー)がネパールの牧師さんと結婚(早苗印象記と和美報告を参照)。会の資金源として、そして、仕事の機会を創造する立場で、土屋による新会社設立(ネパリ・バザーロ)。有志の方々と事業を開始しました。ネパールでも主旨に賛同した方が、新会社を設立(ロータス・バザーロ・インターナショナル)。また、運営委員による現地訪問と、土地購入と、目が回りそうでした。
 この通信は、一般向けに、楽しく現地の紹介、そして、会員の方々の架け橋にもなるようにしたいと思います。また、ネパリ・バザーロのグッズも紹介していきます。ご期待ください。   
目次へ

運営委員「早苗」のネパール訪問印象記
 今回の旅の目的は、とにかくネパールを自分の目で見ること、感じること。会の集まりで春代さんや和美さんからカトマンズの様子を聞いても、ネパールについてのTV放映を見ても、本を読んでも、やはり自分で行ってみてこそ、まさに百聞は一見にしかず。たった1週間の短い旅でしたがとても充実した経験が出来ました。9月10日の夜11時を過ぎて到着したカトマンズの町は明かり一つなく私たちの乗ったタクシーのライトだけが狭い路地を歩く野良犬や牛を照らし出す・・まるで不思議の国にやってきたようだ、と思ったらちょっと前の雷のせいで停電していたんですね。ゲストハウスのロビーに入ったとたんにパッと電灯がともり、従業員の方たちに「明かりを運んできてくれた」と歓迎していただきました。  ゆっくり眠って翌日からいよいよカトマンズ探訪の始まりです。
 まず1番の訪問先はバルナムーナという私立小学校です。ここに通うブワン君とミラちゃんという二人の生徒に、会では学費と寄宿舎での生活費を援助しています。小ぢんまりした校舎では、授業の真っ最中。どの学年も1クラス20名以下の少人数で先生が生徒一人一人の理解の具合をしっかり把握しているようです。算数の授業を拝見しましたが、先生は英語とネパール語を混ぜて説明しています。上級生の英語のテキストもかなり難しそうです。小学校でここまで英語に重点を置くのは私立ならではですが、ネパールの大学は英語で授業が行われ、英語が自由に操れるかどうかは進学にも就職にも大きく影響します。二人が生活する寄宿舎にも後日お邪魔しましたが、8人の子どもたちが雨を避けて玄関先でにぎやかに遊んでいました。親元を離れての寄宿舎生活に寂しい思いをしていないかと心配する気持ちもあったのですが「親の心配とは裏腹に子どもたちは楽しく過ごしているものだ」と心強いお言葉を頂きました。
 もう1カ所の援助先はビシュヌさんのホームです。ビシュヌさんは15人のいわゆるストリートチルドレンを引き取って御夫婦で育てています。日本から持ってきたクリスマスツリーや文房具をプレゼントして皆で記念写真。今回は時間がなくてすぐにおいとましてしまいましたが、可愛い子どもたちともっと一緒にいたかったのはもちろん、穏やかさの中に志の強さを感じさせるビシュヌさんから、活動に対する思いを色々お聞きしたいと切に思いました。 今回の旅行のもう一つのメイン・イベントは、和美さんとナラヤンさんの結婚式でした。9月13日の午後パタンの教会には国際色豊かに沢山の人々がお祝いに集まりました。純白のサリーを着てベールをかぶった和美さんはとても美しく輝いていました。どうぞお幸せに!
 その後も、連日沢山の方々のお会いしました。教育省の高い役職についていらっしゃるデブロイさんのお話を聞けたのも、貴重な経験でした。教育問題に大変熱心な方だそうで予定の時間を大幅に超えた沢山のお話をしていただきました。カトマンズの街の中では貧しい家の子どもも最低限の教育はひとまず受けられるけれど、カトマンズの人口はネパール全体のほんの一握りに過ぎず、山岳地帯に住む多くの子どもたちは経済的理由、地形上の理由、将来の就職の幅がないことなどから学校へ通えずに労働に従事しています。そうした貧しいけれど才能のある子どもたちに教育の機会を保障したいと何度も強調していらっしゃいました。
 ネパリ・バザーロが商品を輸入しているハンディクラフト工場のオーナーはとても力強い女性でした。就職自体が厳しい社会で、ハンディキャップがあったり、体の弱い女性の働く場も確保している工場経営に頭が下がります。
 ネパールでお会いしたどの人も、暖かく穏やかで熱心な素敵な方たちでした。次にネパールを訪れる時には、もっと色々勉強しもっと精神的に成長した自分になって彼らに会いたいと思います。   
目次へ

◆おもちゃの紹介
             小4 土屋裕美
 電池で動いているなら、別に、普通で「ふ〜ん」というぐらいですけれど、はりがねでつって、しんどうでうごいているところは、ネパールらしくて、かんげきしました。電池でうごいているわけではないので、お金もかからず、とてもいいと、思います。
目次へ

◆ネパール駐在報告
                   -kazumi A. Sharma−
皆様、ナマステ(こんにちは)。私は、この度、ネパール人牧師(ナラヤンさん)と9月の13日に結婚しました。  1988〜1991年の3年間、ネパールのコカナ村で医療ボランティアワーカーとして働いていました。そこで主人と知り合いました。
 ネパールという国は不思議な国です。いわゆる途上国(第3国)と呼ばれている貧しい国ですが、こんぺきに輝く青い空と、美しいヒマラヤ、大自然、そして動物と人間、大自然との共存共栄の世界、色々な意味で学ぶことも多いところです。  縁あって、これから建設の会の現地駐在員としてお手伝いさせていただくことになりました。ネパールと日本の橋わたしの役として一生懸命頑張ります。どうぞよろしくお願いします。ネパールのこと、少しずつ皆様にお伝えしていきたいと存じます。そして、出来れば、皆様からのアドバイスや励ましのお便りなど頂けたら幸いに思います。
 では、また次回にご報告させていただきます。
 (注)和美さんは、運営委員の一人として、ご活躍されていましたが、これからは、ネパール側でご協力してくださいます。新婚で、異文化の慣れない環境の中、牧師のパートナーとして、忙しい毎日を過ごされています。   
目次へ

◆ネパリ・バザーロからのお便り
              土屋春代
 皆様こんにちは。読売新聞に掲載されたこともあって、様々なご協力いただきありがとうございます。建設する会を進めていつも考えさせられたこと、それは、向こうでの「仕事が少ない」という現状で、まして、女性と子ども、特に女児にしわ寄せが行く事実です。そして、建設する会の活動資金調達の課題です。寄付に頼っていては、長い間、会を持続させることが難しいので、長期安定と、この会(NGO)の経済的自立もねらい、この会社をつくりました。もちろん、彼等彼女等の自立手段となることを願って。欧米では、この経済的支援が活発に行われています。こちらも、生活がかかっていますので真剣です。会に対しては、当面、バザーの物品提供の協力をしていきます。
 難しい話はこのぐらいにして、今回はスタンプで生計を立てているシリマンさん御夫婦をご紹介いたします。
 最近は、ゴム印におされ、昼間は、外に仕事を探して、朝と晩だけのお仕事になりがちとのことです。
 今回は、このシリマンさんの鳥のスタンプを数種類揃えましたので、来年の年賀状にいかがでしょうか。その他の絵柄は、まもなく入荷いたします。
 また、もとユニセフがパックアップしていた女性の自立のためのセンター(WOMEN'S SKILL DEVELOPMENT CENTER)より、クッション、また、チベッタン系の女性のグループの手編みのカーディガン(ヤク、カラー)とセーター(ヤク、カラー)を取り揃えましたので、入り用の方は、お問い合わせください。製品は、厳選されており、大変に素晴らしいものばかりです。東京の10月のバザー(財団法人国際協力推進協会)を始め、大好評です。
  (注)これからも、建設の会の資金源として、また、ネパールの物品、文化を一般の方に紹介する意味でも、バザーを実施していきます。協力できる方は、ご連絡ください。交流の場にもしていきたいと思います。   
目次へ

◆バザーの日程
 建設の会として
10月 4日 明治公園NGO祭り 済み
10月18日  南林間バザー 済み
10月25日 瀬谷生き活き祭り 済み
11月 8日11〜16時半 藤沢遊行寺
11月22日9時半〜   下鶴間
12月23日 南林間チャリティーコンサート
 ネパリ・バザーロとして
11月9〜11日手編みセーター・フェア(望月宅)
11月26〜28日 南林間あんしんフーズたま
  ネパール手工芸品フェアー
12月1〜3日 生活工房(中央林間)
ネパール手工芸品フェアー
12月13日 鎌倉能舞台シタール演奏とバザー
シタール演奏は、スシュマオマタさん
12月15〜16日 世田谷ボロ市出店予定
ネパリ・バザーロの支援の仲間により、
12月6日 代々木公園バザー       
目次へ 

◆ご寄付名簿
 今までに、寄付を頂いた方、ありがとうございます。以下、敬称略でご紹介させていただきます。
 竹内郁男、青木都、岩本洋恵、岩本絵美、後谷恵美子、後谷ゆき、中館珠美、中館治、朝重孝治、荒井良和、荒井広子、高田英司、清水京子、磯村清治、磯村愛子、加藤峰子、国際交流ショップ「まあじょらむ」、宮脇むつみ、木庭亮輔、勝倉修身、大槻克美(ご一家)、久田智子、大堀育子、青山節子、小林佐紀子
 また、会に様々な形でご協力いただける意志表示、または、賛同いただいている方も多数いらっしゃいます。協力いただいた方を含め、以下敬称略でご紹介させていただきます。
 杉崎明(顧問弁護士)、大友康匠、菅沢辰馬(ネパリ・バザーロ会計顧問)、S.P、 M.Y(ネパリ・バザーロ現地スタッフ)、大塚武、大塚文子、SHIBESH SHRESTHA(旅行会社ロータス・トレック)、BISHWESH SHRESTHA(ロータス・バザーロ・インターナショナル)、早川芳子(石川のたまご)、清水久美子、神野恭子、木原瑞子、足立典子、多湖千恵子、和久田よしえ、その他「ゆ〜&あい」勉強会の方々。
 その他、多数、ご協力いただいています。
 また、ネパリ・バザーロの協力者を含めると、さらに広がりますので、以下、省略させていただきます。ご了承ください。
 いつも、ご支援、ありがとうございます。   
目次へ 

◆編集後記
 美しかったネパール旅行から早1ヶ月、会報の第一号がようやくできあがりました。こうして文章にしてみると不勉強なところもよくわかり、気持ちも新たになります。         (早苗)
 バザーの激励に来てくださった方、家族会議をして寄付をしてくださった方・・・連絡できず失礼している方、紙面を借りてお礼とお詫び申し上げます。ネパリ・バザーロの立ち上がりの苦しい時期で、スタッフ一丸となって頑張っていますが、長時間不足で、皆様には失礼の連続です。自立の大変さを痛感しています。現地情報は、和美(建設の会現地スタッフ)が報告してくれます。お楽しみに。皆様のご意見、ご要望もどしどしお送りください。9月の現地視察レポートも順次報告していきます。       (完二)     
目次へ  






  <common@nbazaro.org>
  ご意見、ご感想をお送り下さい

This page is presented by Nepali Bazaro.
All rights reserved.