卒業生&奨学生を訪ねました!report3 12/26-27 Birtamod – Damak – Biratnagar

1枚目左はジブンさん。5人姉弟の4人目です。一番下の弟が4ヶ月の時に父親が亡くなり、母親が女手一つで育ててこられました。その母親も体調が悪く、お兄さんが働き家族を支え、ジブンさんや弟は学業を中断してお母さんを看病したりと、厳しい環境でした。
前回お会いしたのは2019年末。フィディムの自宅を訪ね、獣医になるための学校に進みたいと希望していました。3枚目の写真はその時のものです。
その後、新型コロナウィルス感染拡大のためネパールを訪問できず、3年ぶりの再会となりましたが、お会いしてびっくり!見違えるほど頼もしい青年に成長されていました!18ヶ月のコースを卒業し、獣医の仕事を始めて2年目だそうです。決められた地域を担当し、家畜に何かあったらジブンさんが駆けつけ、診察し対処します。分からない時は先輩に教えてもらいます。
紅茶農園がある地元のフィディムはジャングルで、農薬が全く入っていない地域なので、餌も全てオーガニック!車もわずかで、工場もないので排気ガスや化学物質などの公害もなく、牛たちは元気で病気も少ないそうです。
今働いているインド国境沿いのジャパという地域は環境があまりよくない上に、限られた土地にたくさんの牛が飼われているので、病気が多いそうです。その分、様々な経験を積んでいます。
「牛は人間と同じ。ただ、話さないだけ」小さな時から牛たちと共に暮らしてきたジブンさんは、当たり前のように言います。「どこが悪いか、よくみて、観察して、考えないといけない」
「牛にはお休みないですよね」と言うと大笑いして、「365日、夜中でも何かあったら駆けつけます」と。自分でよくみて考えて、牛が回復した時は本当に嬉しいそうです。
ネパリのサポートに心から感謝していることが、言葉の節々から伝わってきました。
「せっかく学んでも、仕事がなければ、男性は海外に出稼ぎ、女性は結婚しか道はない。今、若者の75%くらいはそうだと思う。自分の国で働かないで、何で海外に行かないといけないんだ」と珍しく語気が強まりました。
2番目のお兄さんは、ドバイで働いています。3年前に私たちが自宅を訪問した日は、お兄さんがドバイに発った日でした。お母さんが寂しそうに空を見上げていたのを思い出しました。一番上のお兄さんも海外に出稼ぎに行こうと準備されているそうです。仕事がなければ、海外に稼ぎに行くしかない、厳しい環境も、お母さんの気持ちも分かっているからこそ、悔しさや寂しさも抱え、必死に頑張っていることが伝わってきました。
後輩たちが、この国で生きていく道が示せるように、共に歩んでいきましょう!
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