ネパールコーヒー産地・シリンゲ村物語 ~若者の成長~ (2015.5.10-3)

嬉しい話もあります。
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シリンゲ村のラジクマール君。ネパリの奨学金を得て、普段はチトワンで農業の勉強をしているのですが、今回私たちのシリンゲ村訪問に同行しに出て来てくれました。実家が被災しているにもかかわらず、村復興のミーティングに参加し、他地域の被災状況も知るために私たちと一緒にあちこち歩き回り、ご実家に戻る時間もなく、トゥリさんの村にも来てくれました。

仕事が欲しいと訴えるリタさんには、「竹かごが売れるようにするにはどうしたらよいか、自分でも考えてみなさい。インドから安いプラスチック製品がどんどん入ってくるが、あれはよくない。自然素材の物を使った方が食べ物は美味しくなる」等々、まるで学校の先生のように説教していました。「リタさんは周囲に相談相手がいないから、これから色々アドバイスしてあげて」というと、「分かりました。協力します」と快く言ってくれました。

「僕は15歳の時から3年間、完二さんについて歩いてたくさんの事を学んだ。疑問の答えも教えてもらった。だけど、完二さんはいつもいてくれるわけではない。日本に帰った後は、自分の問題は自分で何とかしなければならないんだ。人にばかり頼っていてはいけない。自分が強くならなければ」とも。

何と頼もしい。若いのに、しっかりしています。甚大な被害を目の当たりにする日々の中にあって、若者の成長は、とても嬉しいことです。彼らがしっかり自立するまで、後少し、後少し、しっかり支えていきたいと思います。

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