ネパール、若い世代の台頭(2015.6.18)

1枚目の写真は、ネパールの雑誌の表紙です。若い女性が掲げているメッセージがとても印象的でした。
『(地震で)破壊されたけれど 終わったわけじゃない この国を復興するのは 我々の責任です』

5月に訪問した時は震災直後で、軍や警察、外国の救援隊が目立ち、街は普段と違った雰囲気でした。実はその頃、若い人たちが大勢立ち上がり活躍していたことを、今回の滞在で知りました。

カトマンズのダルバルスクエアの真ん中で献血が行われていた時に大地震が発生し、献血に集まった人々の上に塔が崩れ落ち、大勢の人が下敷きになりました。その場にいた若者たちの多くは逃げずに懸命に救助したそうです。軍や警察などの救助を待っていたら、もっと多くの方たちが亡くなっていたでしょう。

震災後、各地域に自然発生的に救援グループができ、危険を伴うことも我が身を顧みず積極的に活動しているそうです。マハグティのスタッフのお子さんたちもボランティア活動を始めたり、シディマンさんの息子さんも友達と支援活動をしていると伺いました。

これまで抑え込まれていた若い人たちのパワーが、社会をよくしたいという方向に向かって勢いよく走り出したのかもしれません。

シリンゲでも若者が、ただ家を再建するのではなく、この機会に震災前よりよい村にしたいと意気込んでいます。

この動きが一過性で終わらず継続することができたら、ネパールが確実に変わるような気がします。10年間の内戦で多くの尊い犠牲を払ってもよくならなかったネパールが変わることができたら・・・よい方向で社会の変革につながれば、犠牲になった方たちが犠牲のままで終わらずにすみます。

社会の変革につなげるためには、若い世代の台頭が不可欠です。若い人々の熱い想いが持続できるよう、精一杯応援したいと思います。

 

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