石巻の現状 (5/17)と津波のタイ報道、アエラ報道

M社社会貢献室のIさんが、個人的にボランティアでかかわっているなかで、石巻の現状をレポして下さいました。私たちの感じていることと同じですので、ご紹介します。写真は、本日、タイのバンコックで紹介されている記事です。International Herald Eribune (Tunami in Otsuchi)、Info Biz THAIland No.161 (モーターショーで、オークションお開き津波被災支援)、又、石巻が積極的にボランティアを入れる仕組みなど成功例のように取り扱った記事がアエラに出ています。この間の溝も大きいのが実情ですので、地道に続ける必要性がそこにあります。行政に申請をする準備作業も大切ですし、流されてしまった老人ホーム、小学校、・・・半壊に住まざるを得ない実情、大工不足、畳不足も現実に続いています。サポートに入ったボランティアの方々もレトルトカレーばかり食べていて、食の支援も必要とされています。

石巻市の現状について:物資受け入れをストップということを聞くと、物資はもう十分に行き渡っているとの印象がありますが、実際はそうではない、しかも、避難所に物資をもらいに行くと断られる、元、避難所に居た方でもそうです。理由をいろいろな方から聞いた感想では、
①支援物資を仕分け、配分する人手が市にはない
②支援物資に中古、食品なら賞味期限の切れたものなどが増えさばききれないなども関係している、と言われています。
 現在の石巻市長は、市長になって2年目の年に、この災害が発生。1年しか石巻を指揮していないことも、現在の支援が届かない原因にあるのではとも言われています。
 自宅避難されてる方々は避難所があまりに環境が悪いために無理に戻られてる方々です。全壊は一階の柱が辛うじて残ってて2階がある住居でも、人々は自宅のほうがましと帰ります。大規模半壊も同じく、ですから沿岸部で人が住める状況でなくても皆『自分の家』に帰るのです。そして、市から居住地区かそうでないかなどの連絡も無いために、住居を直す事も、とり壊す事も出来ずに瓦礫だけ片付けてあとは手付かずのままでいます。これは、本当に市の責任に起因しています。
 避難所ですが、市からと自衛隊の支援が入ってるのでだいたいは支援物資や食料には困らない(避難所を出る方々はプライバシーなどストレスの問題が1番の理由です)
 仮設住宅は今現在建設中でまだ入居まで至っておりません。土地も無いためにちょっとした公園まで建設予定地になっています。市内で子ども達が遊ぶ場所は無くなりました。
 家も仕事も無くなった人はもう完全に避難所で支援物資に頼るしかありません。義援金などのお見舞いだって長期に渡れば底を尽きます(実際には、それも、まだ届いていませんが)お年寄りなどはもう自宅を諦め避難所で他力本願で生きるしかありません。
 市は支援物資受け入れを断るなら、市内の仕事が無くなった人達を雇用し、物資振り分け作業をするとか、工夫ができたら一番良いのでしょう。石巻市はもともと資金難で、出来ないことが多いのも事実です。ならばボランティア団体と連携を取れれば良いのに、それさえもみえて来ません。
 ボランティア団体も地元の団体ならば今後の持続的な支援も出来ますが、地方や県外からだといなくなる可能性があり、復興支援を全て任せるのもいつ打ち切られるかわからず、完全には頼れません。
 被災地の課題は山積みです。石巻は今後一体どうなるのか。2ヶ月経った今でも、まだまだ市民は途方にくれているのが現状です。

カテゴリー: 活動 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です