《伊江島に落ちた核模擬爆弾 一般財団法人わびあいの里 Wabiai no sato

反戦平和資料館ヌチドゥタカラの家は、阿波根昌鴻さんが集められた「人間のおろかさと、たくましさを学ぶ道具」であふれています。
赤ちゃんの着物や軍服が当時の生々しい状態で残っています。兵器のカバーから作った下着、薬莢(鉄砲の弾を飛ばす火薬の入れ物)をのばして作った鍋、食器棚にして使った弾薬庫など、島の人たちが戦争の道具を生きる道具に変えて、気絶するほどの悲しみの中、生き抜いてきたことがまざまざと伝わってきます。
戦後、伊江島に落ちた核模擬爆弾もあります。
「米軍が演習をはじめると、中にコンクリートがつまった重さ1トンの核模擬爆弾が、多いときは、1日80も落ちてきた。
1500~2000mから落とすと、はじめに小さなパラシュートが開き、大きな黄色のパラシュートをひっぱりだし、地面に3分の1がめりこんだ。
・・・ベトナム戦争まっただ中のことだった。
『おじぃのつくったヌチドゥタカラの家』より」
そして、側に展示されている阿波根昌鴻さんの言葉には深く考えさせられます。
「原爆を落とした国より落とさせた国の責任は重い」
今回は、核模擬爆弾の展示保存のため、ペンキを塗り直す作業もさせて頂きました。
原爆によって、命を奪われた人たち、大切な人や夢も希望も奪われ、壮絶な悲しみの淵に突き落とされ生きぬいてきた人たちのことを忘れない、そして人間のおろかさを胸に刻み、2度と繰り返してはならない、核なき世界を必ず実現しなければならないということを伝えるための大変貴重な資料です。
世界が核の驚異に震撼する現在、私たちはどこに向かうのか。多くの方に見て、触れて、感じて頂きたいです。共に学び続けましょう。
貴重な作業をさせて頂いてありがとうございました。
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