インターンシップ(2015.2.27)


先週1週間、ネパリ事務所で2名の大学生がインターンシップをされていました。

数多くの学生が、毎年インターンやボランティアで事務所にいらしてくださいますが、一生懸命な若者からは、私たちも刺激を受け、改めて、日々の仕事を振り返るきっかけにもなります。

私たちが大切にしていることを、仕事を通して伝えながら、『働くって?』『仕事って?』『生きるって?』そんなことを、真面目に若者達と語り合えるのは、嬉しいことです。

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6日間のインターンシップで学んだこと・感じたことを書きたいと思います。

数ある商品のなかでも私が一番印象に残っているのは、服です。
実際にレース織りパーカーを試着してみて、天然素材で肌に優しく、立体裁断で作っているため、体にフィットしていて今までにない着心地の良さでした。

生地をよく見てみると、その時々の職人の力加減でそれぞれ異なった生地の表情があり、手作りの良さがでています。

コットンクラフトという工房でレース織りの作業をしている映像を観させていただいたのですが、「カシャン、カシャン」という音とともに、よこ糸を手で通しては足でペダルを踏む作業を繰り返していて、着る側である私には、とても気の遠くなる作業に感じました。

ネパリ・バザーロさんの服を作るネパールの生産者団体は5つあり、生産者団体の環境・習熟度といったそれぞれに合った素材や技術力を生かした服作りをしています。

長いときには、1日に18時間も停電のあるネパールでも商品を生産できるように、足踏みミシンや手織り機など、電気がなくても使える道具を使用し、一つ一つ手作業で服を作っています。

作る側にとっても原料となる綿や麻などを栽培する農家や糸つむぎ、染め、織り、裁断、縫製、ボタン製造といった服全てにかかわる多くの雇用を生み出し、家でも出来る仕事であるため、家事・育児をしている女性にも仕事を得るチャンスでもあるそうです。

このような天然素材を着て毎日を快適に過ごす、着る側と、服を作ることで収入を得られる、作る側の双方にとってメリットがあるのは、フェアトレードならではのことと思います。

私は今回、インターンシップ前にカタログを読み、予習をしたものの、フェアトレードの具体的な内容についてよく理解をしていませんでした。

しかし、作業に入る前にスタッフの方が一つ一つ丁寧に、商品の生産者の方や製作過程と商品が出来上がるまでの背景などを説明してくださったので、問題意識を持ちながら仕事に取り組み、理解を深めることができたと同時に、スタッフの方の商品に対する熱意も伝わってきました。

また、仕事を通して人と人とのつながりの大切さや、社会人と学生との力の差はとても大きく、自分の力不足も感じました。これからはインターンシップで学んだことを生かして、積極的にフェアトレードに参加していこうと思います。

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