ネパールの状況(2015.9.11)

先月よりも悪くなっています。
ネパールの憲法制定が遅れていて、草案に反対する各民族、特に、平野部の自治州を要求するマデシグループによるストライキが頻発していて、多数の死者が出ています。その背景に、大国インドのネパール併合の動きが見え隠れしていると言われています。自治州ができることは、インドにとって都合が良いのです。

外出禁止令も出るような状況下、インドからの物資は止まり、中国からの道は地震で壊れていて、物資不足になり物価が高騰しています。お金がある人はなんとかなりますが、ギリギリの生活をしている人々は、益々厳しい生活を余儀なくされています。

ネパール政府には、多くの寄付や物資が届いていますが、どこにどう使ったら良いのか分からず、使えずにいる部分も多く、結果が見えないため支援を約束した日本など多くの国が次の支援ができずにいます。集まったお金の9割が政治家など権力者の懐に、僅か1割が支援に回るとも言われています。それだけ、必要な人々に支援が届いていない状況です。耐震基準も決定していないので、家の再建もできず目茶苦茶です。

このような状況で、ネパールの皆さんの表情は、以前のような笑顔があまり見られません。長い付き合いで状況をよく知る私たちには本音で話してくれるので、聞くのは暗い話ばかりです。継続支援の必要性を痛感します。

日本でも、豪雨による甚大な被害がでていて、自然災害の脅威を感じます。被害にあわれた方々が、1日でも早く心穏やかな生活に戻られますことを祈っています。

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