ビルタモードゥ(11/13)キサン家庭訪問

キサン民族のなかでSLC合格者のカレッジ支援をしていますが、まだ伺ったことがない最後の一人である、スニタさんの家に伺いました。川の中央の小高い土地に家を建て住んでいるので、どこから行っても川を渡らなければ伺うことができません。雨期には、腰まで水が来ますが、渡らなければ学校に行くこともできません。スニタさんは、長女で、ご両親は育てる食料もお金もなく、彼女は、キサン・ケンドラで幼い頃から育ちました。そのキサンケンドラでは、心ある人々が一生懸命に勉強を教えていますが、なかなか効果がでません。今まで、ここでSLCに合格したのは二人だけ。その一人がスニタさん(奨学生)で、今、准薬剤師のコースで学んでいます。勿論、キサン民族の歴史上、発の快挙です。妹さんは、小学校4年生の時に病気にかかり、1週間休んだことがきっかけで学校を止めてしまいました。土地がなく、厳しい生活をスニタさんも理解して、キサン・ケンドラで個人宛寄付が来ると、それを溜めて、実家の家を修復したりとがんばっています。「ここに伺ってみて、本当に生活が厳しいね。そのような中、SLCをパスして看護コースで勉強している、がんばっているね」と彼女に声をかけてみました。それしか、言葉がみつからなかったのです。見守っているから、がんばってね、という気持からです。「うん」と微笑みながら答えてくれた18歳の彼女は、現在の置かれた状況と可能性を感じ取っていたかのようでした。
 
 もう一人、予定していたプラジュリ君は、残念ながらお母さんの様態がとても悪く、不問を断念しました。多くのここに住む人々のなかでキサン民族の生活は厳しいのですが、その中でも更に厳しい生活状況を、お母さんと彼の二人で生活しています。お兄さんは、タクシードライバーとして家を出て生活されています。お父さんを幼少の頃に無くし、お母さんは必死に重労働をして来たのでしょう。腎臓を患い、病院でみてもらったものの、状況は良くないそうです。看病で、現在、学校を休学中です。私たちがカトマンズに戻る11/15、現地スタッフのバラットさんにお見舞いをお願いして失礼せざるを得ませんでした。

カテゴリー: 活動 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です