ラスワ・キャンプ(2015.08.13)—「いつも支援を有り難う!」

以前ご紹介したヌワコット・キャンプから約60世帯のラスワから避難して来た人々は、ラスワとヌワコットの境に近いラスワの地域に移動しました。ヌワコットからの退去指示が出され、行き先のないラスワの避難民は、先に避難していた幾世帯かのラスワ避難民が住む地に移動しました。近隣の避難キャンプからも移動したので、総勢150世帯が約3500坪の元耕作地に住む避難キャンプですが、以前と違うのは、政府の土地ではなく、借地(当然に借地料を負担しないといけない)です。前回の支援食糧が底をつく頃で、若干の食糧支援物資を持って伺いました。仮設は、NGOからの支援でテントから仮設住宅(小屋)になりました。約50世帯ごとにグループリーダーが選出され、その一人が、ヌワコットキャンプから移ったビルさん(大きなお子さんから幼いお子さんまでいらっしゃる大家族、お連れ合いは、避難の時に落石にあい、谷底に落下して亡くなられています)です。寒い所に住んでいたので、暑いこの周辺には慣れていない様子で、子ども達の汗疹が目立ちました。当初、水も悪かったためか、中には、下顎の下が腫れている赤ちゃんもいて、お母さんも大変心配されていました。1才半ぐらいのお子さんに近づくと「誰だろう?あ、知らない人!」とすぐに目をつぶり「私は知りません。寝ていますので」という態度。日本でも良くみる普通の光景です。食糧支援の継続、ヘルスキャンプ、土地をどうするか、今後の展望がみえないなか、次に向けた支援を検討中です。ネパール政府からの支援は、なにもありません。部屋のなかの男性は、ビルさんのお兄さん、目を悪くしていて、ほとんど見えない状態だそうですが、部屋の様子をご紹介するために写真を撮らせて頂きました。
別れの時に、「いつも支援をしてくれて有り難う」とキャンプ地の皆さんが声をそろえてお礼を言われていました。皆さんに宜しく伝えて下さい、とのことでした。

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